西蔵（チベット）自治區(qū)那曲（ナクチュ）市安多（アムド）県に位置する土碩100メガワット（MW）太陽(yáng)熱発電所が10日、正式に著工した。これは西蔵初のタワー式太陽(yáng)熱発電所で、完成後は一日當(dāng)たり16時(shí)間の連続かつ安定した発電が可能で、年間平均発電量は2億6000萬(wàn)キロワット時(shí)（kWh）に達(dá)する。新華社が伝えた。

同発電所の投資総額は約20億3700萬(wàn)元（1元は約20.1円）で、標(biāo)高4650メートルの蔵北高原に位置する。現(xiàn)地の年間日照時(shí)間は2800時(shí)間以上で、極めて豊富な太陽(yáng)光資源を有することが、同日の著工式で明らかになった。

西蔵開(kāi)発投資集団有限公司太陽(yáng)熱発電所プロジェクト総責(zé)任者の何驍氏は、「同プロジェクトは先進(jìn)的な溶融塩タワー式太陽(yáng)熱技術(shù)が採(cǎi)用されており、80萬(wàn)平方メートルにおよぶヘリオスタットで太陽(yáng)光を受熱タワーに反射させ、溶融塩を560℃まで加熱。その高溫の溶融塩を用いて向流熱交換を行い、機(jī)械エネルギーから電気エネルギーへと転換し、持続的で安定したクリーンエネルギーを供給する」と述べた。

同発電所の建設(shè)に當(dāng)たっては、強(qiáng)風(fēng)、極寒?低酸素、強(qiáng)紫外線といった過(guò)酷な環(huán)境條件に直面することになる。何氏は、「當(dāng)社は科學(xué)研究機(jī)関や関連企業(yè)と連攜し、『弱電網(wǎng)下における超高標(biāo)高タワー式太陽(yáng)熱発電所の重要技術(shù)研究と応用』という研究課題に革新的に取り組んでおり、そして西蔵初となる「長(zhǎng)時(shí)間蓄熱型の太陽(yáng)熱発電＋風(fēng)力発電＋太陽(yáng)光発電」の超高標(biāo)高一體化電源実証プラットフォームの建設(shè)とモデル運(yùn)用を?qū)g施する予定だ」と述べた。

同発電所が採(cǎi)用する溶融塩タワー式太陽(yáng)熱発電システムはさらに、日照がない時(shí)間帯に熱エネルギーを放出?貯蔵でき、発電の連続性を確保し、電力の安定出力を可能にしている。同発電所は2026年10月に完成し、系統(tǒng)接続と発電開(kāi)始を予定している。蔵北電網(wǎng)の電力供給能力を約20萬(wàn)kW向上させ、現(xiàn)地の安定した電力の不足という課題を緩和する。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年6月11日