パトロールする森林保護(hù)員。

「母なる山」と呼ばれる內(nèi)蒙古(內(nèi)モンゴル)自治區(qū)阿拉善（アルシャー）盟の賀蘭山を守るために、1999年から、2萬(wàn)800ヘクタールの禁牧區(qū)が設(shè)置され、放牧も全面的に禁止された。また、2000年には天然林保護(hù)プロジェクトが全面的に始動(dòng)し、保護(hù)區(qū)內(nèi)の天然林の伐採(cǎi)と販売が固く禁じられた。さらに関連する生態(tài)系を回復(fù)させるためにその地域の人々を移住させる「生態(tài)移住」措置が牧畜民1043世帯に対して秩序に基づき推進(jìn)され、賀蘭山における放牧で長(zhǎng)年生計(jì)を立てていた牧畜民4300人が、伝統(tǒng)的な生産スタイルをやめて、家畜23萬(wàn)頭（匹）も林區(qū)から移動(dòng)した。こうした措置を経て、人間の生産活動(dòng)による生態(tài)系破壊のチェーンが、根源から斷ち切られた。

禁牧政策の実施に伴い、葛海春さん一家は、先祖代々暮らしてきた山林を後にした。今では森林保護(hù)員として、以前家畜を放牧していた草原を毎日パトロールしている。

そんな葛さんは取材に対して、「子供の頃、賀蘭山で家畜を放牧して生計(jì)を立てていた父親と一緒に山に行っていた。あの頃は羊が山の草を食べつくしていた。小さな松の木や低木は全く回復(fù)できない狀態(tài)だった。伐採(cǎi)と放牧が禁じられて以降、森林は年々蘇り、小さな松の木や低木も生えてくるようになった。當(dāng)時(shí)、移住に納得できず、先祖代々暮らし、家畜を放牧してきた場(chǎng)所を離れたくないと思う牧畜民もいたが、今は木々が青々と茂る山を見(jiàn)て、皆その時(shí)の決定が正しかったと納得している」とした。

賀蘭山の標(biāo)高2800メートルの頂上付近に設(shè)置された赤外線カメラはこれまで、巖の周りを歩くユキヒョウを何度も捉えてきた。保護(hù)區(qū)管理局野生動(dòng)物植物保護(hù)科の職員は取材に対して、「ユキヒョウ3－4頭が生息していることを確認(rèn)している。カメラには、ユキヒョウが縄張りを示すためにマーキングしている様子も捉えている」と説明する。

25年間にわたる賀蘭山における伐採(cǎi)禁止と育林を通して、荒山には緑の木々が茂るようになった。最新のモニタリングデータによると、保護(hù)區(qū)が設(shè)置される前と比べて、森林面積は約2萬(wàn)1427ヘクタールから3萬(wàn)8800ヘクタールに拡大し、森林率は31.6％から57.3％に上昇し、森林?草原の植被率は80％に達(dá)し、人間と自然が調(diào)和よく共生する美しい景色が広がるようになっている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年11月13日