國(guó)家追悼日にあたり、犠牲となった同胞を追悼する。

12回目となる國(guó)家追悼記念日を前にして、南京大虐殺犠牲者の家族らによる追悼式が行われた。

96歳の夏淑琴さんは、孫娘の夏媛さんらに支えられながら、ゆっくりと歩みを進(jìn)め、「侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀(jì)念館」の「嘆きの壁」の前に立った。夏淑琴さんは壁に刻まれた身內(nèi)の名前をじっと見つめ、長(zhǎng)い間沈黙した後、深々と頭を下げ、「88年、もう88年になる……」とつぶやいた。

孫娘の夏媛さんは、「祖母は亡くなった家族に、また會(huì)いに來(lái)たと伝えているのです」と話した。

11年前の12月13日、夏淑琴さんは南京大虐殺生存者の代表として招待され、初の國(guó)家追悼式典に出席した。習(xí)近平総書記は夏さんを支えながら一緒に追悼臺(tái)に上がり、國(guó)家追悼鼎の除幕を行った。

2014年12月13日、南京大虐殺犠牲者國(guó)家追悼式典に出席し、重要談話を発表する習(xí)近平総書記（撮影?李學(xué)仁）

追悼式典終了後、習(xí)総書記は侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀(jì)念館を訪れ、展示を見學(xué)した。當(dāng)初は、時(shí)間が限られていることを考慮して、生存者の夏淑琴さんと抗日戦爭(zhēng)に參加した元軍人代表の李高山さんのみが習(xí)総書記と交流する予定だった。しかし、習(xí)総書記はこの間の歴史と生存者に特に関心を寄せ、次々と質(zhì)問(wèn)を投げかけ、20人の生存者と遺族代表と一人一人握手を交わし、それぞれに言葉をかけた。そのため、見學(xué)と面會(huì)の時(shí)間は當(dāng)初予定していた45分から72分に延長(zhǎng)された。

「今では、南京大虐殺の被害者と體験者は100人余りしか生き殘っていない。皆さんはあの重要な歴史を目の當(dāng)たりにした。このような苦難の歴史を決して忘れてはならない」。習(xí)総書記はこう語(yǔ)りかけ、お年寄りに対してくれぐれも體を大切にするよう何度も言葉をかけ、自らの體験を通じて次の世代を教育してほしいと伝え、苦難の歴史を忘れないことこそが、平和を大切にし、守ることにつながると強(qiáng)調(diào)した。

2017年12月13日、南京大虐殺生存者代表と中國(guó)人民抗日戦爭(zhēng)の勝利に貢獻(xiàn)した外國(guó)人の親族代表と面會(huì)した習(xí)近平総書記（撮影?鞠鵬）

3年後、習(xí)総書記は再び南京を訪れた。

「南京大虐殺史実展」を見學(xué)した際、習(xí)総書記は多くの質(zhì)問(wèn)を投げかけ、その質(zhì)問(wèn)內(nèi)容は細(xì)部にわたっていただけでなく、専門的でもあった。生存者の寫真が飾られた壁では、2枚の寫真を照らす照明が落とされた。それはこの2人の生存者が亡くなったことを意味していた。習(xí)総書記は生存者が何人いるかを?qū)い汀⒋婷筏皮い肷嬲撙?00人に満たないことを知ると、存命中の生存者たちを大切にケアするよう指示した。

展示を見學(xué)した後、夏淑琴さんを見かけると、習(xí)総書記は夏さんの手を握り、その健康と長(zhǎng)壽を願(yuàn)った。

今を顧みて昔を振り返り、警鐘を常に鳴らし続けなければならない。

「歴史を忘れることは裏切りを意味する」「いかなる者が南京大虐殺の慘劇という事実を否定しようとしても、その聲に歴史が応えることはなく、30萬(wàn)の無(wú)辜の犠牲者の魂が応えることはなく、13億の中國(guó)人民が応えることはなく、世界の平和と正義を愛(ài)するすべての人々が応えることはない」。習(xí)総書記はこの力強(qiáng)い言葉で、中國(guó)人民が歴史を銘記する揺るぎない立場(chǎng)を宣言した。

歴史を銘記するのは、私たちが経験した苦難と民族の痛みのためだけでなく、絶えることのない精神と絶えず生まれ出る希望のためである。南京大虐殺犠牲者國(guó)家追悼鼎に刻まれた力強(qiáng)い銘文が示すように……。

「永遠(yuǎn)に忘れないことを誓い、平和を祈願(yuàn)する。中華の夢(mèng)を葉え、民族を復(fù)興させる」。

國(guó)家追悼鼎：高さ1.65メートル、重量2014キログラム、三足円形銅鼎。（2014年撮影?王初）

（編集AK）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年12月13日