2015年に入り、人民元の対米ドルレートは安値圏を推移しており、舊暦の未年スタート後の外國(guó)為替市場(chǎng)の動(dòng)きが引き続き関心の的になっている。26日の人民元スポットレートは、取引開始早々にあわやストップ安という水準(zhǔn)に落ち込み、未年の最初の取引日の安値傾向が続いた。アナリストの間には、人民元には一定の値下がり観測(cè)があり、短期的には値下がりすることはあっても回復(fù)上昇は難しいとの見方が広がっている。人民網(wǎng)が27日に伝えた。

▽2日連続でストップ安に接近

中國(guó)人民銀行（中央銀行）が同日発表した人民元の対米ドルレート基準(zhǔn)値は1ドルが6.1379元で、前営業(yè)日より5ベーシスポイント低下した。だがスポットレートは取引が開始しても、基準(zhǔn)値の微小な上昇に歩調(diào)を合わせることなく、前日に続いて低下した。この日の最安値は6.26元で、ストップ安となる6.2607元まであと7ベーシスポイントに迫った。

人民元スポットレートには春節(jié)（舊正月）連休後に2日連続であわやストップ安という狀況が出現(xiàn)したことになる。未年最初の取引日である25日は水曜日で、銀行間外國(guó)為替市場(chǎng)の人民元の対米ドルスポットレートは一時(shí)は6.26元臺(tái)まで落ち込み、同日の基準(zhǔn)値の6.1384元に対して約1.99％値下がりし、ストップ安の水準(zhǔn)まであと6ベーシスポイントと迫った。

▽人民元は短期的には値下がりはあっても回復(fù)上昇は困難

現(xiàn)在の業(yè)界の見方はどうか。アナリストの間には、人民元には一定の値下がり観測(cè)があり、短期的には値下がりすることはあっても回復(fù)上昇は難しいとの見方が広がる。國(guó)泰君安証券の任沢平アナリストは、「人民元が強(qiáng)すぎれば輸出を抑制する。最近、歐州や米國(guó)の購(gòu)買擔(dān)當(dāng)者景気指數(shù)（PMI）が好転していることを考えると、人民元レートに対する過大評(píng)価はあまりに突然のことだといえ、人民元の基準(zhǔn)値が適度に低下することが目下の焦眉の急だ」と話す。興業(yè)銀行の魯政委チーフエコノミストはこうした予測(cè)に対し、「通年の人民元レートは『n型』の軌跡を描くとみられる。時(shí)価総額の低下幅は最大で5％前後になると推計(jì)される」と話す。

國(guó)家外國(guó)為替管理局國(guó)際収支司の管濤司長(zhǎng)は、「2015年の為替市場(chǎng)について言えば、平靜とはいえない一年になることが確実だ。大きな変動(dòng)や予測(cè)を上回ることが、引き続きポスト量的緩和時(shí)代における軽視出來ないリスクとなる」と話していた。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2015年2月27日