10數(shù)年前、中國で営業(yè)する場合、ビジネスの本題に入る前にまずは必ず白酒を飲まなければならなかった。このため在中日本人の中には、「白酒恐怖癥」になってしまった人も少なくない。10數(shù)年後の現(xiàn)在、この狀況は大きく変わったのだ。(文:島影均。人民中國雑誌専門家、北京白酒會會長)
「北京白酒會」は毎月第3月曜日午後6時半から北京市內(nèi)のどこかで開かれている。10年以上の歴史があり、これまでに飲みほした白酒は1100本を超えるという「歴史と伝統(tǒng)」を誇る會だ。先ず「月曜日」という設(shè)定に深い意味がある。「ゆっくり飲むなら金曜日が良いだろうに」と誰しも思うが…。
毎回集まるのは日中雙方のビジネスマン、メディア関係者など男女合わせて10人前後。三々五々集まり、先ず、北京ビールで「うがい」と稱して、喉を潤す。ほぼ全員そろったところで、會長を務(wù)める筆者が「それでは一本目を始めましょう」。この會で飲む白酒はメンバーの持ち寄りが原則。中國各地に出張する機會の多い駐在員が仕事の合間に買った酒や、土産にもらった酒を持參する。
先著順に提供した酒にまつわる「蘊蓄」を傾ける。「この酒は山西省太原市に出張した時に副省長から頂いた『北方焼酒』です。45度で清香型。5大銘酒の一つ汾酒の1種。原料は高粱、大麥、豌豆。産地は山西省汾陽市杏花村」などと説明する。全員に杯が行き渡ると、その酒の提供者の音頭で「乾杯!」。ここでこの會のルールその1-「乾杯を強要しない。自分のペースで飲むこと」。このルールには10年前にこの會を創(chuàng)設(shè)した皆さんの涙の物語が込められている。
筆者が先人たちから聞いた話を紹介しよう。両國関係が順調(diào)で商社やメーカーの日本人駐在員が中國全土を飛び回り、30代の商社マンに數(shù)億円単位の商談をまとめる権限が與えられていた1980年代、90年代は、売り込み先の中國人との「人間関係構(gòu)築」が勝負だった?!妇皮蜃盲呓护铯筏平涣鳌工趣いΔ韦瞍庥袆郡适侄?。もともと「ノンベー(酒鬼)」には「これこそ天職」と喜んだと思うが、下戸には「これこそ地獄」だったに違いない。白酒恐怖癥の癥例は枚挙に暇がない。そうした苦い経験を踏まえて「白酒は中國食文化である。じっくり味わって楽しもう」という健全な意図でこの會はスタートしたそうだ。
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