「警部、容疑者が真犯人であるかは分かりませんが、二人ともレブロンの染毛剤を使用していたことは間違いありません」これは荒唐無稽に聞こえるが、化學(xué)技術(shù)は警察がヘアカラーによって犯罪者を特定する一助になる。中國(guó)科學(xué)報(bào)が伝えた。

犯罪現(xiàn)場(chǎng)に殘された頭髪はDNA検査を受けることが一般的だが、これには損傷のない整った頭髪が必要で、しかも非常に長(zhǎng)い時(shí)間がかかる。これらの制限により、鑑定の際には、顕微鏡により頭髪の外観を見ることしか出來ない場(chǎng)合もある。しかしこれは本質(zhì)的に主観性が存在し、その結(jié)果は決定的な力を発揮しない。

しかしこのほど中國(guó)の化學(xué)専門誌「分析化學(xué)」（電子版）に掲載された最新の研究成果は、DNA検査を行わなくても客観的に1本の頭髪と犯人を結(jié)びつけることのできる方法になる可能性がある。この技術(shù)は表面増強(qiáng)ラマン散亂（SERS）を用い、光がレーザーから弾かれる様子を正確に測(cè)定することができる。頭髪の表面分子內(nèi)の振動(dòng)が反射される光のエネルギーを変え、測(cè)定器によって捕捉される。髪を染めた痕跡（もしくは血液、薬品、インク、爆発物などの痕跡）があれば、レーザーが異なった反射を示す。また色は反射の獨(dú)特の傾向を持つ。

科學(xué)者はこの正確な技術(shù)により、ほんの少しの頭髪でもその染毛剤の商品を分析し、さらにこれが一時(shí)的なものか永久染毛剤であるかを判斷することができる。またSERS検査は非常にスムーズで、サンプルを傷つけることもない。頭髪に含まれる化學(xué)成分と犯罪現(xiàn)場(chǎng)の間に関連性があれば、その後のDNA検査に送ることができる。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2015年2月28日