「鄧九條」(鄧小平氏の1983年の談話)、「江八點」(江沢民氏の1995年の談話)、「胡四點」(胡錦濤氏の2005年の談話)といった具合に、臺灣問題についての中國大陸部指導(dǎo)者の重要談話に外界は數(shù)字を用いた略稱をつけるのが常だ。この慣例に従うと、中共最高指導(dǎo)者?習(xí)近平総書記が3月4日に全國両會期間に行った談話も「習(xí)四條」と呼ばれるかもしれない。
「習(xí)四條」は4つの「確固不動」からなる。すなわち確固不動として平和的発展の道を歩み、確固不動として共通の政治的基礎(chǔ)を堅持し、確固不動として両岸同胞の幸福を図り、確固不動として連攜し民族復(fù)興を?qū)g現(xiàn)することだ。
臺灣海峽両岸において最も注目されるのは當(dāng)然、第2條の「共通の政治的基礎(chǔ)」、すなわち「92年コンセンサス」の堅持であるはずだ。
2008年5月、「92年コンセンサス」を認める中國國民黨が臺灣で政権に復(fù)帰。これを基礎(chǔ)に臺灣と大陸部は海峽両岸経済協(xié)力枠組み協(xié)定(ECFA)を含む協(xié)定複數(shù)を締結(jié)し、両岸交流?協(xié)力に盛り上がりをもたらした。だが中國國民黨は2014年末の地方選挙で大敗。様々な兆候は、民進黨が2016年に政権に復(fù)帰する可能性が高いことを示している。だが「臺灣獨立」の黨綱領(lǐng)をシンボルとする民進黨は、「92年コンセンサス」を受け入れていない。
今回習(xí)総書記は「土臺が堅牢でなければ、山が揺れ地が動く」との言葉で、「92年コンセンサス」が両岸関係にとって「代替不能な重要な役割」を持つことを形容するとともに、「この點さえ押えれば、臺灣のどの政黨や団體であろうと大陸部との交流に障害はない」と述べた。これは明らかに民進黨に向けて述べた言葉だ。民進黨の蔡英文主席はすでに2016年の「総統(tǒng)」選挙への出馬を決定している。中國大陸部の決めた基調(diào)に蔡氏がどう対応するかが注目される。
習(xí)総書記は「4つの確固不動」以外に、「根本的に言って、両岸関係の方向性を決定する鍵となる要素は祖國大陸の発展と進歩だ」との新たな考えを示した。これは「江八點」「胡四點」と同じ流れを汲んだ上での、これまでと異なるパイオニア性と自信の表れだ。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年3月6日
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