天津市の科學技術者である羅寶琪氏が擔當する「大宋水運儀象臺の科學的復元」プロジェクトが順調(diào)に完了した。復元された裝置は安定的で信頼性が高く、稼働狀況も良好だ。中國が宋代の大型天文機器の科學的原理を再現(xiàn)したのは、これが初めて。同プロジェクトは、國家天文臺、中國科學院自然史研究所、清華大學などの専門家からなる審査委員會の審査に合格した。新華社が伝えた。
北宋の元佑7年、天文學者の蘇頌は天文観測時計塔?水運儀象臺の開発に成功した。水運儀象臺は同年より使用が開始されたが、34年後に金國の兵士によって略奪され、行方不明となった。南宋時代になると、人々はこれを何度も作り直そうとしたが、技術的問題によりいずれも失敗に終わった。近年になり、日本、大英博物館、臺灣、中國科技館などで異なるスケールの水運儀象臺が復元されたが、正常に使用できなかった。中でも最大の難點となったのは、樞輪制御システムだ。
文獻によると、水運儀象臺の高さは12メートル、臺座は7×7メートルで、構造は木造、重要な機械の部分のみ精銅によって作られた。全體が3層に分かれ、下層は樞輪による時報裝置、中層は球體の天球儀、上層は渾天儀(星の位置を測定する計器)。全體が樞輪で動き、24時間で一周し、天體の一日の動きを示す。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年5月19日
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