北川さん夫妻は同地での生活を次第に好むようになっていき、中國(guó)に対する愛著が湧き、同地に長(zhǎng)期滯在して、のんびりと余生を過ごすことにしたという。妻の北川十寸子さんは、「人が死んだ後に遺體が火葬または土葬されるというのは全く意味のないことで、病院に獻(xiàn)體すれば少しは人の役に立つことができる。私たちの両親は自分自身の遺體を大阪の病院に獻(xiàn)體し、臨床醫(yī)學(xué)の教育研究や科學(xué)研究に役立ててもらった。呉江區(qū)盛澤鎮(zhèn)に來て13年になるが、ここは私たちの故郷の奈良にとてもよく似ており、早くからここを第2の故郷にしようと思った。この地で遺體を獻(xiàn)體するのは、私たち一家がこの都市のためにできる恩返しであり、もう一つは醫(yī)學(xué)の科學(xué)研究に少しでも貢獻(xiàn)したいから」とその思いを語った。

生前の北川光男さんの寫真。
北川さん夫妻は2009年に、遺體獻(xiàn)體の登録手続きを行った。北川十寸子さんは、「今私が特に注意していることは、交通事故や突発的な事故に遭わないようにすること。できる限り自分の體を守って、亡くなった後に獻(xiàn)體できるようにしたい」と語った。

北川光男さんの告別式の様子。
呉江區(qū)赤十字會(huì)の常務(wù)副會(huì)長(zhǎng)の沈小紅氏は、「北川光男さんは亡くなるにあたり、國(guó)境を越えて自身の遺體を中國(guó)の醫(yī)療教育事業(yè)のために獻(xiàn)體し、醫(yī)療の架け橋となった。北川さんは多くの人から尊敬される形で、自身の人生に幕を下ろし、社會(huì)や人類のためにこの上ないほどの最後の貢獻(xiàn)を行った。生前は善行を、その死後にも愛情を捧げてくれた。北川さんは人道、博愛、貢獻(xiàn)の精神によって命の力強(qiáng)さ、國(guó)境を越えた愛情に満ちた思いを伝えた。私たち全ての中國(guó)人はこのことを胸に刻み、語り継いでいくべき」と語った。(編集YK)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年3月10日
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