
▽行列に並ぶ理由とは?好奇心や憧れ、せっかくのチャンス
「千里江山図」を2回も見(jiàn)に行ったという郭さんは取材に対し、「最初はただの好奇心で見(jiàn)に行った。故宮で働く友達(dá)に、『滅多に見(jiàn)られない絵だから、チャンスがあれば行ったほうがいい』といわれたことも好奇心が一層強(qiáng)くなった理由。でも実際にあの絵を目にしたら、その素晴らしさに衝撃を受けた。それでもう1度どうしても見(jiàn)たいと思い、2回見(jiàn)に行った」と語(yǔ)った。
中國(guó)美術(shù)館で行列に並んだことのある劉さんは取材に対し、「約40分間待ってようやく入館できた」とし、なぜ展示のために行列に並んでも構(gòu)わないのかという質(zhì)問(wèn)には、「展示作品ほほとんどが非常に珍しく、初展示の作品もあったから。せっかくのチャンスだし、次回はいつ展示されるかわからないから」と答えた。
▽長(zhǎng)蛇の列は高品質(zhì)の文化的コンテンツへのニーズを反映
博物館や劇場(chǎng)に「長(zhǎng)蛇の列」ができることは數(shù)年前までほとんど見(jiàn)られなかった。故宮の「千里江山図」特別展を例にみても、2009年と2013年にも故宮の武英殿で2回展示したが、そうとは知らずに偶然見(jiàn)學(xué)に來(lái)た來(lái)場(chǎng)者以外、わざわざ見(jiàn)に來(lái)る人が少なかったという。
2年前からこの現(xiàn)象が目に見(jiàn)えて変わり始めている。その年はちょうど故宮博物院の設(shè)立90周年にあたり、「清明上河図」などの展示を契機(jī)に、展示をいち早く見(jiàn)るために開(kāi)館と同時(shí)に走って展示會(huì)場(chǎng)まで移動(dòng)する「故宮ランニング」が見(jiàn)られるようになった。今年に入ってからは、「長(zhǎng)蛇の列」がすでに文化産業(yè)において常態(tài)となりつつある。
故宮博物院の副研究員である王中旭氏は、「『千里江山図』の爆発的人気は意外なことではない。文化産業(yè)における長(zhǎng)蛇の列は、高い水準(zhǔn)の文化への人々のニーズを反映している」との見(jiàn)方を示した。
▽努力する文化産業(yè):一世代ではなく、數(shù)世代の努力が必要
故宮博物院の単霽翔院長(zhǎng)は、「こうした文化現(xiàn)象は、展覧形式で文化財(cái)に活力を與える博物館がますます多くなっていることを示している。精神文化に対する人々のニーズが高まっていることに加え、中國(guó)の人々の日に日に増大する生活上の文化的ニーズに対し、文化産業(yè)?博物館等の供給が不足している矛盾を反映している。しかし、こうした展示ブームはただ少數(shù)の博物館で現(xiàn)れただけで、全體としては依然として來(lái)場(chǎng)客が少ないのが現(xiàn)狀。良質(zhì)な博物館と高品質(zhì)の展示は一部の都市に集中しており、東部と西部、都市と農(nóng)村では、文化供給の格差はまだまだ大きい」としている。
しかし、故宮を代表とする文化的な施設(shè)は問(wèn)題の解決に努力し続けている。高品質(zhì)の文化コンテンツへのニーズを満たすことができない問(wèn)題に対し、単院長(zhǎng)は、「可能な限り文化資源の公開(kāi)を進(jìn)めていき、可能な限り、より優(yōu)れた展示をより多くおこなっていく」と答えた。彼は故宮の果たすべき役割がまだまだ足りないとし、「こうした努力は続けていかなければならない。これは一世代によって完成できる事業(yè)ではなく、數(shù)世代にわたる努力が必要だ」との見(jiàn)方を示した。(編集HQ)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2018年1月2日
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