オーツ麥の雑穀パンや紫芋とナツメ入りのお粥、クルミ入りの豆乳。これらは浙江省義烏市に住む80後（1980年代生まれ）の美人ママ?楊小娜さんがこの6年間、毎朝早起きして、心を込めて2人の子供たちのために作っている朝食のメニューだ。バラエティーに富んだこれらの朝食は味だけでなく、その見(jiàn)た目も優(yōu)れている。その腕前から中國(guó)のネット上で話題を集め、楊さんは「朝食の女神」と呼ばれるようになっている。中國(guó)新聞網(wǎng)が報(bào)じた。

浙江省溫州市蒼南県出身の楊さんは17年前に、夫と共に義烏市に移り住み、印刷関係のビジネスを立ち上げた。今でこそ、息子と娘のために毎日バラエティーに富んだ朝食を作るグルメ界の「人気女王」である楊さんだが、最初は料理が全くできず、「いいお母さん」では決してなかったという。

ビジネスを立ち上げて忙しい毎日だった楊さんは、出産したばかりの子供を?qū)g家に預(yù)けるしかなかった。月に一度は子供に會(huì)うため溫州市に帰るようにしていたが、子供2人は全くなついてくれなかったという。こうした狀況に楊さんは心を痛め、6年前にようやく、當(dāng)時(shí)5歳になっていた息子と7歳の娘を義烏市に連れてきた。

當(dāng)初は罪ほろぼしとばかり、楊さんは子供2人を遊園地に連れて行ったり、ピザを食べさせたりと、物質(zhì)面で子供を喜ばせることで、少しずつ親子の絆を取り戻していった。そんな時(shí)、楊さんは娘が朝は全く食欲がなく、食べてもすぐに吐き出してしまう上、とても痩せていることに気づくようになった。そこで、楊さんはそれまで全くしたことがなかった料理を少しずつ勉強(qiáng)するようになった。

「初めの頃は、ユニークな見(jiàn)た目の料理で子供の心をつかむよう努力した。例えば、普通のゆで卵だと絶対に食べないので、ゆで卵をペンギンや恐竜の形にした」と楊さん。

現(xiàn)在はすでに料理を完全にマスターしたため、見(jiàn)た目で子供を喜ばせる必要もなくなり、より?yáng)佯B(yǎng)に気を配るようになっているとし、「毎日、肉と野菜、果物、スープ類に主食を組み合わせ、1ヶ月間、毎日違うメニューを作れるようになった」という。

「ネット有名人」になるとは夢(mèng)にも思わなかったという楊さんは、「子供はまだ小學(xué)生。『朝食の女神』と言われるより、『いい母親』と言われるほうがうれしい。今は毎日がとても充実している。自分で作ったものを時(shí)々周りの人にも食べてもらえるだけで、とても幸せなことだわ」と語(yǔ)った。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2018年1月16日