「全面両孩政策(1世帯につき2人までの子供の出産を全面的に認める政策)」が実施されて2年目、中國の出生人口は、逆に減少傾向となっていることが、人々の関心を集めている。政府の統(tǒng)計データによると、2017年における中國の新生児數(shù)は1723萬人で、その出生率は12.43‰と、2016年(新生児數(shù)1786萬人、出生率12.95‰)に比べ、いずれもやや減少している。新華社が報じた。
アナリストは、「出生人口自體はやや減少したが、構(gòu)造面から見ると、『全面両孩』政策は、プラス効果を発揮している。中國政府は、出産?育児の促進と経済社會政策を結(jié)びつけ、人口ボーナスの人材ボーナスへの転化を推進し、質(zhì)の高い経済発展と現(xiàn)代化強國の建設に向け、エネルギーを蓄えつつある」と指摘した。
●出生人口の減少の主な要因は「1人目の子供」にあり
2017年は、中國で「全面両孩」政策の実施から2年目にあたる年で、政策効果が完全に現(xiàn)れる最初の年でもあった。國家統(tǒng)計局が実施した全國人口変動サンプリング調(diào)査結(jié)果によると、中國において、「全面両孩」実施前の「十二五(第12次五カ年計畫:2011-2015年)」期間中の年平均出生者數(shù)と比較して、2016年出生人口は142萬人、2017年出生人口は79萬人、それぞれ多かった。
國家統(tǒng)計局人口?就業(yè)司の李希如?司長は、「2017年において中國では、2人目の子供の數(shù)が883萬人に上り、2016年比162萬人増加した。出生人口総數(shù)に占める2人目の子供の割合は51.2%、2016年比11ポイント上昇した。一方、2017年に生まれた第1子は724萬人と、前年比249萬人減少した」と紹介した。
北京大學経済政策研究所の陳玉宇?所長は、「出生率の低下は、世界の多くの國家が直面している問題。長く続いているこの局面を転換することが極めて難しいなかで、中國の『全面両孩』政策はプラス作用を発揮している」とコメントした。
●人材ボーナスによって促進される質(zhì)の高い経済発展
國家統(tǒng)計局の毛盛勇?報道官は、「教育や醫(yī)療などの公益事業(yè)の発展によって、マンパワーを高め、人口大國から人材強國への転換を?qū)g現(xiàn)し、経済は人口ボーナスから人材ボーナスへの転換に向けた発展を遂げる必要がある。これを成し遂げて初めて、真の意味での革新型駆動発展と質(zhì)の高い経済発展を?qū)g現(xiàn)することができる」との見方を示した。
國務院発展研究センター産業(yè)?経済部研究室の許召元?主任は、「より多くの人々が、人口の『數(shù)的ボーナス』よりも『質(zhì)的ボーナス』に注目し始めている。研究によると、新たな産業(yè)革命期の到來、特にロボットやAIの発展に伴い、労働力人口の増加に対する経済成長の依存度は低下している」と指摘。
許主任は、「中國は、教育制度や革新メカニズム、人材育成の面で新たな政策を講じる必要がある。特に、ニューエコノミーが必要とする革新型?複合型人材の育成を加速させ、中國の人口ボーナスにおける『質(zhì)的ボーナス』という新たな優(yōu)位性を育て上げ、國家の産業(yè)競爭力を高めなければならない」と続けた。
UBS中國の最新研究報告によると、中國の人口ボーナスは、「エンジニアボーナス」にアップグレードする見通しという。UBS中國証券研究の侯延▲主管(▲は王へんに昆)は、「中國では、大學理工學部の卒業(yè)生は、年間300萬人を上回っている。この數(shù)字は、米國の5倍に相當する。だが、研究開発擔當者の給與は、米國の8分の一前後にとどまっている?!亥ē螗弗衰ⅴ堠`ナス』は、人口ボーナス期がだんだんと終焉を迎えるマイナス影響を補うものと言えるだろう」との見方を示した。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年1月26日
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