▽提攜はしばらく回復(fù)しない

匿名の業(yè)界関係者の話によると、「フェデックスの宅配便転送事件は確かに起きたことだ。事件が起きると、雙方の関係は一時(shí)はかなり緊迫し、こうして雙方のコミュニケーションには障害が生じ、提攜はしばらく停止することになったが、その後雙方は部分的な修正を行い、問題解決の途上で調(diào)整を行った。とはいえ雙方の協(xié)力は今も通常の狀態(tài)に完全に戻ってはいない」という。

フェデックスが転送ミスの斷固否定から認(rèn)めるへと180度態(tài)度を変えたことから、中國市場(chǎng)を放棄できない同社の立場(chǎng)がうかがえる。実際、フェデックスはここ數(shù)年、発展ペースが鈍化し、業(yè)績(jī)も年々低下していた。グローバル貿(mào)易の鈍化という圧力を受けて、國際業(yè)務(wù)はますますやりにくくなり、こうした背景の下、フェデックスは中國という大きなパイを失うわけにはいかないのだ。

趙さんは、「すでに業(yè)績(jī)不振があり、加えて本土には強(qiáng)力なライバルがいて、フェデックスの現(xiàn)在の狀況は非常に厳しいものだといえる。中國宅配便企業(yè)が相次ぎ上場(chǎng)する中、フェデックスはもともと前後を敵に挾まれていたのであり、今回の事件発生で國際的な影響力や信用レベルがさらに低下した。こうした背景の下、フェデックスは衝撃が収まるまでしばらくかかるとみられる」との見方を示した。

趙さんは今回の事件がファーウェイに與えた影響について、「短期的にはファーウェイの供給チェーンに一定の影響を與えるが、中長期的にはそれほど大きな障害にはならないだろう。ファーウェイは物流供給チェーンで相対的に整ったシステムを構(gòu)築しているからだ」と述べた。

フェデックスはなぜ最初に「事実とまったく異なる」と述べたのだろうか。前出の業(yè)界専門家は、「主にブランドへの影響を考えたからだろう」とし、趙さんは、「転送事件は起きているのであり、フェデックスがどんな目的だったにせよ、ブランドの信用レベルへの影響は非常に大きい」と述べた?

中國物流學(xué)會(huì)の楊達(dá)卿?特約研究員は、「宅配便を扱う企業(yè)は信用レベルがとりわけ重要であり、特に歐米企業(yè)はビジネスの信用を事業(yè)の根幹としている。中國はフェデックスにとって世界最大の國際市場(chǎng)であり、フェデックスが政治的に迫られてやむなく取った行動(dòng)だったなら、顧客に合理的な説明をする必要がある。たとえば一連の過程で何らかの措置を執(zhí)って契約の履行を保証するとか、契約違反の賠償金を支払うなどだ?，F(xiàn)在、日本、韓國、歐州、インドを含むエコノミーが米國に貿(mào)易をめぐって脅しをかけられている。こうしたムードの中、信用を基盤と考えないフェデックスは、中國の顧客の信頼を取り戻すことができないだけでなく、他國の顧客の信用を得ることもできなくなるだろう」との見方を示した。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年5月30日