レアアースの過度の採掘、低価格の輸出がもたらすものは戦略資源の流出、環(huán)境破壊、WTOで「苦しい狀況を言い出せない」といった問題だけでなく、「資源の呪い」もある。

中國は自然資源の輸出を中心とするエコノミーではないが、資源の豊富さに対して工業(yè)化や経済成長が遅いという「資源の呪い」現(xiàn)象が中國のレアアースをはじめとする希少金屬産業(yè)に広く存在する。長年にわたり、國の利益、地方政府の利益、個人の欲望がレアアースなど希少金屬資源の問題では折り合うことができず、そのせいで中國のレアアースは中東の石油のように大きな利益をもたらさなかっただけでなく、米日など一部の國に虎視眈々と狙われて買いたたかれた。

レアアースの戦略的地位は現(xiàn)在、軍事分野でも工業(yè)、農(nóng)業(yè)の分野でも代替が難しい。これはつまり、少なくとも未來の新技術(shù)革命後の相當(dāng)長い期間、レアアースの先端の生産活動における重要な地位は揺るがないということであり、レアアース技術(shù)応用分野も各國が先端の生産活動を行うための「要衝」になるということだ。

現(xiàn)在、米國が認(rèn)定した戦略元素35種類と日本が選定したハイテク元素26種類には、レアアース元素がすべて含まれる。日、英、ドイツ、フランスなどの工業(yè)先進(jìn)國にはレアアース資源がないが、世界トップレベルのレアアース応用技術(shù)がある。こうした國々はレアアースを自國の経済?技術(shù)発展にとって極めて重要な役割をもつ戦略元素とみなしている。

レアアース金屬資源における中國の唯一無二の獨占的地位をどうやって十分に利用するか。まもなく訪れる新技術(shù)革命という貴重なチャンスをどうやってつかまえるか。豊富で安価なレアアース資源を他國ではなく中國の新エネルギー?新材料の研究応用といった高い品質(zhì)の生産プロセスにどうやって投入するか。これが今後のレアアースをはじめとする希少金屬資源の利用で最も努力すべき方向性であり、また唯一の方向性でもある。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年5月31日