▽「アニメの奴隷」、どんなに頑張っても食べていけない
日本では、アニメーターはまるで「アニメの奴隷」だ。ハリウッドアニメの制作手法と異なり、日本のアニメは低コスト、手書き制作を特色とし、2D作品が中心で、大勢のアニメーターがほぼ全て手書きで原畫を制作する。日本では毎年、200本近いアニメシリーズが作成されるが、全行程を擔當する経験のある十分な人數(shù)のアニメーターはなく、スタジオはマンガに対する情熱をもったフリーターに目をつけるようになった。
入門レベルのアニメーターはフリーターであることが多い。監(jiān)督があらすじを確定し、中間のアニメーターが各シーンの重要部分の原畫を描き、入門レベルのアニメーターが各シーンの殘りの原畫を1枚ずつ描いていく。原畫1枚あたり平均1時間かかり、風景、食べ物、建物など細かい部分が多い場合は、4時間から5時間かかることもあるが、原畫1枚に支払われる金額はわずか200円だ。またフリーターは日本では労働法により保護されないため、スタジオは経費節(jié)減のため、入門レベルのアニメーターを福利厚生の対象としていない。
有名アニメ「ソードアート?オンライン」のアニメーター兼キャラクターデザイナーの安達信吾さんは、「絶えず上へ向かって這い上がり、中間のアニメーターになり、重要部分の原畫を任されるようになったとしても、給與は大して増えるわけではない。『進撃の巨人』のような大きな成功を収めたアニメ作品のアニメーターでも、作品がヒットしたからといって高い収入を得られるわけではない。こうした産業(yè)構(gòu)造が問題を作りだしている。夢を見られない産業(yè)だといえる」との見方を示した。
日本で働く米國人アニメーターのヘンリー?サーロウさんはメディアの取材に答える中で、「日本のアニメーターの労働條件は非常に劣悪であり、過労で仕事場のデスクで眠り込んでいる人がよくいる。病気になる人が多く、入院や治療を繰り返す人もいる」と話した。
このほど、日本のアニメスタジオ「マッドハウス」が労働基準法に違反したとして是正勧告を受けた。スタッフは毎月400時間近く働き、37日間連続で休みがなかったという。14年には男性アニメーターが自殺しており、労働狀況と何らかの関係があったとみられている。調(diào)査擔當者によると、このアニメーターは自殺する前にすでに600時間以上連続で働いていたという。