シンガポール紙「聯(lián)合早報(bào)」の報(bào)道によると、消費(fèi)主義の臺(tái)頭とインターネット産業(yè)による後押しをうけ、化粧品や醫(yī)療美容、フィットネス、美人効果撮影、トレンドファッションなど、個(gè)人の外見(jiàn)を高める「顔面偏差値経済」が中國(guó)で爆発的に成長(zhǎng)している。環(huán)球時(shí)報(bào)が伝えた。

最も直観的な現(xiàn)象は化粧品販売量の急成長(zhǎng)だ。中國(guó)國(guó)家統(tǒng)計(jì)局が15日に発表した社會(huì)消費(fèi)財(cái)小売データによると、今年6月、中國(guó)の化粧品類小売総額は前年同期比で22.5％増となり、伸び率は各カテゴリー商品の中でトップだった。経済成長(zhǎng)が全體的に減速している中、このような伸び率は顔面偏差値経済の中國(guó)における巨大な潛在力を十分にうかがわせている。

以前、中國(guó)では少數(shù)の人しか試さなかった醫(yī)療美容も、より大衆(zhòng)的な消費(fèi)になりつつある。7月に入ってから、上海や南京などの整形美容市場(chǎng)は夏休みに入った學(xué)生たちの消費(fèi)ピークを迎えている。醫(yī)療美容で有名な上海公立病院である交通大學(xué)醫(yī)學(xué)院付屬第九人民病院の皮膚科と整形外科では、診察人數(shù)が普段より3割以上増えている。その多くが「95後（1995-1999年生まれ）」や「00後（2000年代生まれ）」で、さらには保護(hù)者が10歳前後の子供を連れて整形に訪れるケースもあるという。

コンサルティング會(huì)社のフロスト&サリバンの報(bào)告によると、昨年中國(guó)の醫(yī)療美容サービス業(yè)界の収入総額は1217億元（1元は約15.7円）に達(dá)し、2023年には3601億元に達(dá)する見(jiàn)通しだ。

容貌の美しさを形容する「顔面偏差値」という言葉は最初にネットで生まれたが、顔面偏差値経済の発展はインターネットによる後押しとも無(wú)関係ではない。中國(guó)のインターネットでは近年、顔面偏差値をよりどころにして「ネットの人気者経済」が生まれ、若く美しいネットの有名人がショート動(dòng)畫やライブ配信などで人気を集め、フォロワーを購(gòu)買力へと変えている。ある分析によると、こうした顔面偏差値が高い、人気が高い、高収入といったケースがあることで、一部の若者の間で「顔でめしを食う」や「顔面偏差値が運(yùn)命を決める」といった考え方がいっそう強(qiáng)まっている。

一方で、中國(guó)國(guó)際貿(mào)易促進(jìn)委員會(huì)研究院國(guó)際貿(mào)易研究部の趙萍部長(zhǎng)は、「インターネットは顔面偏差値経済の発展を促進(jìn)する手段にすぎない。顔面偏差値経済の臺(tái)頭は、根本的にはやはり経済レベルと社會(huì)文化の変化によって、中國(guó)人が美に対する追求を隠さないようになったからだ」と指摘する。趙氏はさらに、「顔面偏差値と関連する商品とサービスの急成長(zhǎng)は、経済発展レベルの向上と消費(fèi)高度化の重要な體現(xiàn)だ。自分の顔面偏差値を上げるために、人々は消費(fèi)を惜しまず、喜んで消費(fèi)している」としている。（編集AK）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年７月22日