人々の壽命が延び、社會(huì)が高齢化していくにつれて、認(rèn)知癥が社會(huì)問(wèn)題となっている。認(rèn)知癥のタイプの中で最も多いとされているのが、アルツハイマー病によって起こるアルツハイマー型認(rèn)知癥だ。

北京市の産業(yè)発展促進(jìn)會(huì)で7日、日本のNeSA合同會(huì)社醫(yī)薬開(kāi)発コンサルタント?日本醫(yī)科大學(xué)名譽(yù)教授で醫(yī)學(xué)博士の西野武士氏、鳥(niǎo)取大學(xué)醫(yī)學(xué)部附屬病院診療教授?神経病理診斷科長(zhǎng)の加藤信介氏、北京大學(xué)第三醫(yī)院神経內(nèi)科主任醫(yī)師の肖衛(wèi)忠氏ら日中の醫(yī)學(xué)専門(mén)家による座談會(huì)が行われ、アルツハイマー病予防?治療、新薬研究開(kāi)発、両國(guó)學(xué)者間の相互理解?學(xué)術(shù)交流促進(jìn)について討議が行われた。中國(guó)産業(yè)発展促進(jìn)會(huì)や日中産學(xué)官交流協(xié)會(huì)など関連機(jī)関の代表らも今回の座談會(huì)に參加し、日本で研究開(kāi)発された新薬の中國(guó)での臨床試験や導(dǎo)入などについて意見(jiàn)を交換した。

アルツハイマー病の進(jìn)行過(guò)程

野武士氏によると、アルツハイマー病患者の脳では、まずアミロイド蛋白に次いでタウ蛋白が沈著し、その後脳萎縮が始まり、記憶障害が起こる。さらに進(jìn)むと臨床癥狀が現(xiàn)れるようになる。西野氏は研究の過(guò)程で、アミロイド蛋白とタウ蛋白の沈著を抑制できる成分を発見(jiàn)し、この成分がアルツハイマー病治療薬として有効であると考えた。アルツハイマー病モデルマウスに対しこの成分を投與したところ、アミロイド蛋白沈著の遅延、タウ蛋白沈著の遅延、アルツハイマー病行動(dòng)進(jìn)行の遅延がみられた。このアルツハイマー病モデルマウスは鳥(niǎo)取大學(xué)醫(yī)學(xué)部附屬病院診療教授の加藤信介氏が世界で初めて生み出したもので、ヒトアルツハイマー病の病理的特徴である老人斑と神経原線維変化と同一の構(gòu)造物を持っている。

NeSA合同會(huì)社醫(yī)薬開(kāi)発コンサルタント、日本醫(yī)科大學(xué)名譽(yù)教授の西野武士氏

鳥(niǎo)取大學(xué)醫(yī)學(xué)部附屬病院診療教授の加藤信介氏

報(bào)道によると、アルツハイマー病は世界で治療薬開(kāi)発の成功率が最も低い疾病だという。成功に至らない原因について西野氏は、従來(lái)のアルツハイマー病治療薬はアミロイド蛋白とタウ蛋白を取り除くことに重點(diǎn)を置いていたからだと考えている。一方、西野氏らが開(kāi)発した新薬は、アミロイド蛋白とタウ蛋白の沈著を抑制することに重きを置いている。

西野氏によると、アルツハイマー病に罹患すると脳が委縮していき、元の狀態(tài)を回復(fù)することは難しい。したがって、早期発見(jiàn)と早期治療がカギとなる。西野氏の研究チームが開(kāi)発した新薬は病狀を遅らせることを重視している。新薬は患者の生活の質(zhì)を大きく改善するだけでなく、家族や社會(huì)の負(fù)擔(dān)を軽減し、社會(huì)的経費(fèi)の削減につながる。西野氏らはこの新薬の臨床試験を中國(guó)で行う計(jì)畫(huà)を進(jìn)めており、座談會(huì)ではその可能性や具體策についても意見(jiàn)交換が行われた。

中國(guó)産業(yè)発展促進(jìn)會(huì)副會(huì)長(zhǎng)の李小軍氏

中國(guó)産業(yè)発展促進(jìn)會(huì)副會(huì)長(zhǎng)の李小軍氏は座談會(huì)で、「近年、中國(guó)は健康や保養(yǎng)といったテーマを非常に重視している。8月5日、國(guó)務(wù)院弁公庁は21部門(mén)?委員會(huì)からなる養(yǎng)老サービス部門(mén)間合同會(huì)議の設(shè)立を許可する文書(shū)を発した。同文書(shū)は「この合同會(huì)議は公章を持たず、公式通達(dá)も出さない」としており、これは重要なシグナルでもある。この措置により、國(guó)內(nèi)外の先進(jìn)的醫(yī)薬や技術(shù)の中國(guó)における応用が大きく後押しされることになるだろう。協(xié)會(huì)では中日の専門(mén)家に対し交流と協(xié)力の場(chǎng)を提供し、國(guó)民の健康に役立つプロジェクトが実施され、技術(shù)が応用されるよう促していく」と述べた。

アルツハイマー病は最もよくみられる認(rèn)知癥タイプで、認(rèn)知癥の60％以上を占めるという。中國(guó)のアルツハイマー病患者はすでに1千萬(wàn)人以上と、世界最多となっており、しかも年間30萬(wàn)人以上のペースで増えているという。（編集AK）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年8月9日