中國人民銀行（中央銀行）は市場が再開した2月3日に公開市場操作で1兆2千億元（1元は約15.6円）という単日として過去最多の資金を投入した後、翌4日にも引き続き十分な資金を投入し、當(dāng)日の公開市場操作によるリバースレポで5千億元を投入し、これにより2日間で投入した資金は累計(jì)1兆7千億元に達(dá)した。ここから市場の期待を安定させ、市場の信頼感を高めることへの人民銀の決意が十分にうかがえる。人民日報(bào)海外版が伝えた。

人民銀によると、予想を上回る資金の投入により金融市場と債券市場の金利の低下が推進(jìn)され、今後は貸出市場の金利の低下をより一層推進(jìn)することになり、資金コストを引き下げ、企業(yè)の、とりわけ小規(guī)模?零細(xì)企業(yè)の財(cái)務(wù)圧力を緩和し、資金調(diào)達(dá)の規(guī)模を拡大し、実體経済を支援する上でプラスになるという。

中國建設(shè)銀行の黃志凌チーフエコノミストは、「例年は春節(jié)（舊正月、今年は1月25日）の後、春節(jié)前の資金の流れの規(guī)模が大きいことや、春節(jié)連休期間に現(xiàn)金が銀行システムに大量に回帰して資金の流れが一層増加することもあって、銀行システムの資金需要は低下し、人民銀は一般的に公開市場操作でのリバースレポを一時停止するとともに、それ以前のリバースレポが満期を迎えて資金は自然に還流していた」と説明した。

黃氏は続けて、「今回、人民銀が春節(jié)後ただちにリバースレポを行って資金を投入したのは、主に新型肺炎対策という特殊な時期にあって不確定要因が多く、市場の資金需要が増加する可能性があることを踏まえたためだ。ここから、人民銀の十分な資金を投入しようとする決意と操作における柔軟性がうかがえ、金融機(jī)関による新型肺炎対策への支援、実體経済への貢獻(xiàn)、金融市場の安定維持のために安心材料を提供したといえる」と述べた。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2020年2月5日