ハーバード大學(xué)醫(yī)學(xué)大學(xué)院のチームは先日発表した論文で、武漢市內(nèi)の病院付近の交通量と百度（バイドゥ）検索の分析から、新型コロナウイルス感染癥は昨年8月末から武漢市で広がっていた可能性があると指摘した。トランプ米大統(tǒng)領(lǐng)もすぐに、この研究を報(bào)じたFOXニュースの畫面をツイッターに掲載して、対中非難の「砲弾」にした。

トランプ氏の掲載したスクリーンショットを見てみると、「衛(wèi)星畫像は物語る」とある。これは不可解だ。衛(wèi)星畫像がどうやって新型ウイルスを捉えるのか？さらに米CNNの報(bào)道も見てみよう?！?019年の夏の終わりから秋の初めにかけて、武漢市內(nèi)の5つの病院で駐車場の自動(dòng)車數(shù)が2018年と比べ大幅に増加したことが研究により分かった。研究は2018年10月の衛(wèi)星畫像を使用。研究者が數(shù)えたところ、武漢市內(nèi)のある病院では駐車場に171臺の自動(dòng)車があった。1年後、同じ駐車場には285臺の自動(dòng)車があり、67％増加した。これと同時(shí)に、中國のインターネット検索エンジン『百度』では『下痢』『咳』という2つのキーワードの検索回?cái)?shù)が上昇していた」。

堂々たるハーバード大學(xué)が、いわゆる「衛(wèi)星畫像」と「百度検索」を頼りに、遙か遠(yuǎn)方から學(xué)術(shù)研究を行うようになったのか？こうした「クラウド學(xué)術(shù)」は、研究を率いたボストン小児病院イノベーション部門主任のジョン?ブラウンスタイン氏の「イノベーション」という肩書と確かに一致するように見えるが、遙か「雲(yún)（クラウド）の上」からのこうした「イノベイティブ」な研究は、科學(xué)や事実とどれほどかけ離れていることだろうか。

米國メディアは湖北省母子保健病院の駐車場の寫真を掲載した。環(huán)球時(shí)報(bào)の調(diào)査により、言及されている病院は現(xiàn)在改築中であることが分かった。病院のある職員は、衛(wèi)星畫像は駐車場であり、最近ようやく竣工したことを証言した。

環(huán)球時(shí)報(bào)が取材した衛(wèi)星の専門家は、こうした衛(wèi)星畫像は同じ角度から撮影されたものではないと指摘した。例えば中山病院が2018年の畫像で車両が比較的少ないのは、傾斜した角度から撮影したため車両の姿が建築物に遮られたに過ぎない。垂直の角度から撮影すれば、もっと多くの車両が寫る。

人口1千萬人の大都市にとって、一つの駐車場で自動(dòng)車が100臺増えたからといって、一體何が説明できるのか？武漢政府の統(tǒng)計(jì)では、2019年3月の時(shí)點(diǎn)で同市の自動(dòng)車保有臺數(shù)は320萬臺で、2018年と比べて27萬8000臺増えた。

ある武漢市民が中國メディアに語ったところによると、衛(wèi)星畫像に撮影された湖北省母子保健病院の駐車場は病院専用駐車場ではなく、病院エリアの再開発過程において、當(dāng)面空いている建設(shè)現(xiàn)場を臨時(shí)駐車場として使用していたものだ。2018年から2019年にかけて、建設(shè)現(xiàn)場が拡大し続けるに従い、駐車スペースも増えていった。湖北省母子保健病院は武漢市の商業(yè)地區(qū)に位置する。周辺の多くの従業(yè)員が病院內(nèi)に駐車スペースがあるのを見つけ、そこに駐車することを選ぶのも全く正常な事だ。

この研究はまだ同業(yè)者の審査を受けていない。だが「新型コロナウイルス感染癥」という、早い段階から米國の政治屋に政治利用されてきたテーマであることから、すでに各界が注目している。WHOは10日、これについて「地理空間情報(bào)は気候変動(dòng)、人口移動(dòng)、環(huán)境汚染などを追跡できる有用なツールだ。しかし、病院の駐車場の自動(dòng)車數(shù)の変化を深読みした後、二段飛び、三段跳びをして推論を得て、これを新型コロナウイルス感染癥の流行と関連付けることはできない。この証拠自體、何の問題の説明にもならない」と応じた。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2020年6月12日