暮らしを豊かにするためには、まず道を作らなければならない。貧困脫卻の難関を攻略するためにも、交通を整備しなければならない。近年、中國(guó)の農(nóng)村における道路の様子は大きく変化し、アクセスが非常に便利になっている。そして、多くの農(nóng)村が道路が整備されたことで振興し、美しくなっている。最近、交通を整備することで貧困者支援を行う幹部や代表5人が、貧困者支援における実際の経験を語(yǔ)ってくれた。

西藏（チベット）自治區(qū)支援幹部を務(wù)める同自治區(qū)交通運(yùn)輸庁の徐文強(qiáng)庁長(zhǎng)は取材に対して、「第13次五カ年計(jì)畫（2016‐20年）期間中、チベットでは交通運(yùn)輸固定資産へ2515億元（1元は約15.9円）以上が投じられ、第12次五カ年計(jì)畫（2011－15年）の終盤に、わずか38キロだったチベットの高速道路は現(xiàn)在、620キロにまで達(dá)している。第13次五カ年計(jì)畫中に建設(shè)が始まったプロジェクトが完成すると、その長(zhǎng)さは1100キロを突破する見込み。2019年末の時(shí)點(diǎn)で、自治區(qū)全域の一般道の長(zhǎng)さは10萬(wàn)4500キロに達(dá)した。今年末の時(shí)點(diǎn)で、自治區(qū)全域で條件を満たす郷?鎮(zhèn)、建制村（省市級(jí)國(guó)家機(jī)関による承認(rèn)を経て設(shè)置された村）の全てに道路が通り、95％の郷?鎮(zhèn)、75％の建制村にアスファルトの道路が通る。今後、チベットを訪れる観光客や地元の人々はより安全でスムーズ、便利な道路を利用できるようになる」と力強(qiáng)く語(yǔ)った。

また以前、江西省贛州市安遠(yuǎn)県の交通運(yùn)輸部（?。─闻R時(shí)幹部を勤めていた羅洪波氏によると、 「『安遠(yuǎn)県は遠(yuǎn)いのか、近いのか？』という問いの答えは、2013年より以前なら、『とても遠(yuǎn)い』だった。同県中心部から贛州市まで200キロもない距離であるものの、當(dāng)時(shí)は往復(fù)に1日かかっていた。近年は、同県には高速道路がないという狀況が打破され、北は同省の南昌市、南は広東省、東は福建省、西は湖南省と繋がる高速道路ができた」とし、アクセスが便利になったことにより起きた変化について、「企業(yè)が増え、多くの青壯年の労働者が地元で就職できるようになった。また、物流コストが安くなり、通行條件が良くなったため、ECや観光産業(yè)が発展した。昨年、同県のECの売上高は20億元に上り、EC貧困者支援産業(yè)が80％の郷?鎮(zhèn)、32％の貧困農(nóng)民をカバーし、3分の1以上の郷?鎮(zhèn)で観光業(yè)が発展して、昨年訪れた観光者數(shù)が480萬(wàn)人に上った」と説明した。

四川省と青海省の境界にある四川省甘孜藏（カンゼ?チベット）族自治州色達(dá)県は中國(guó)全土の189の深刻な貧困県の一つ。平均標(biāo)高は4127メートルで、以前は閉塞的な環(huán)境だった。交通運(yùn)輸部の幹部?桂志敬氏は、道路整備が進(jìn)んでいることを身をもって感じており、「4年間の定點(diǎn)貧困者支援を通して、當(dāng)県の一般道路の長(zhǎng)さは2260キロに上り、17郷?鎮(zhèn)、134行政村のアスファルトの道路開通率が100％、農(nóng)村に通じるバスの開通率が100％に達(dá)した。今年2月、當(dāng)県は正式に貧困県リストから外れた」と説明する。近年、色達(dá)県の投資誘致の規(guī)模も急速に拡大しており、2019年には1億3000萬(wàn)元に達(dá)し、ホテルは54軒から150軒以上に増えた。「道路が整備されれば、さまざまな業(yè)界が発展する。色達(dá)の県民には、もっと豊かな暮らしが待っていると信じている」と桂氏。

四川省阿■藏（■は土へんに覇、アバ?チベット）族羌（チャン）族自治州自治州黒水県蘆花鎮(zhèn)熱拉村の元第一書記である交通運(yùn)輸部の幹部?呂怡達(dá)氏は、「交通運(yùn)輸環(huán)境が継続的に整備され、人気と財(cái)力が高まり、産業(yè)発展の強(qiáng)固な基礎(chǔ)ができた」とし、「熱拉村では以前、晴れの日は服が土だらけになり、雨の日は泥だらけになっていた。生産、生活、親戚?友人訪問などはどれも不便だった。交通整備による貧困者支援により、村に6.9キロの道路ができ、外出する時(shí)はアスファルトの道を歩き、バスに乗る生活ができるようになった」と、交通整備による貧困者支援の成果を感慨深く語(yǔ)る。そして、「2018年、村は食品會(huì)社を立ち上げ、ヤクの肉や蜂蜜などの特産品を販売するようになった。同社の昨年の売上高は260萬(wàn)元に達(dá)した。『頑張って働けば豊かになることができる』という村の人々の確信も強(qiáng)くなった」と話す。

湖北省恩施土家（トゥチャ）族苗（ミャオ）族自治州建始県店子坪村の王光國(guó)黨支部書記は、「以前、當(dāng)村の村民は近くの高坪鎮(zhèn)の市へ行っていた。両側(cè)が斷崖絶壁の細(xì)い道を通って、山や嶺を超えなければならず、往復(fù)に2－3時(shí)間かかっていた」と振り返り、「近年、村の整備されていない土道や砂利道が、コンクリート道路、アスファルト道路になり、そのような道路が各世帯の前まで通るようになった。以前、主にジャガイモ、トウモロコシ、大豆を栽培していたが、今は果物を栽培するようになった。また、小さなトウガラシ工場(chǎng)ができて、商品を輸出するようになった。道路が通ったことで、産業(yè)が発展し、村の人々の暮らしが豊になった」と語(yǔ)る。

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2020年12月15日