中國(guó)は今や世界のファッション消費(fèi)における中堅(jiān)パワーになっており、中でも天貓（Tmall）をはじめとするデジタル化のトレンドと海南省の離島免稅政策が市場(chǎng)の爆発的な伸びを牽引している。今月16日、米國(guó)の世界的に有名なコンサルティング會(huì)社ベイン?アンド?カンパニーが中國(guó)のぜいたく品市場(chǎng)に関する研究報(bào)告書「2020年中國(guó)ぜいたく品市場(chǎng)：この勢(shì)いは止められない」を発表した。それによると、今年は世界のぜいたく品市場(chǎng)が23％減少するが、中國(guó)國(guó)內(nèi)のぜいたく品消費(fèi)は流れに逆らって48％増加し、3460億元（1元は約15.8円）に達(dá)する見込みだ。また2025年には、中國(guó)は世界最大のぜいたく品市場(chǎng)に成長(zhǎng)することが期待されると予測(cè)している。中國(guó)新聞網(wǎng)が伝えた。

ベイン社のグローバルパートナーのブルーノ?ランネス氏は、「新型コロナウイルス感染癥がグローバル経済と社交シーンに大きな影響を與え、世界のぜいたく品市場(chǎng)を縮小させた。しかし中國(guó)では、4大エンジンがぜいたく品消費(fèi)市場(chǎng)の4月以降の回復(fù)を支えた。4大エンジンとは、消費(fèi)の還流、次世代消費(fèi)者の臺(tái)頭、デジタル化の発展、海南省の離島免稅ショッピングだ」と述べた。同報(bào)告書は、「今年1-10月、天貓のぜいたく品売上高は前年同期比約120％も増加し、通年の成長(zhǎng)率は130％から140％前後になると予想される。『ダブル11』（11月11日のネット通販イベント）期間には、一部のブランドが世界から商品を調(diào)達(dá)し、オフライン実店舗から商品を調(diào)達(dá)するなどして、中國(guó)の激増するぜいたく品ニーズに応えた」と指摘した。

同報(bào)告書は、「ミレニアル世代が天貓のぜいたく品消費(fèi)の主力層で、市場(chǎng)全體に占める割合は70％を超える。その後で登場(chǎng)したZ世代（幼いときからネット環(huán)境の中で育った世代）はさらにネット通販に慣れ親しんだ世代で、収入が増加するのにともなって、消費(fèi)成長(zhǎng)率も上昇した。彼らがぜいたく品を買う主な理由は『トレンドの追求』であり、そのためニッチなデザインの商品やコラボ商品を特に好む。今年1-10月には、95後（1995年から1999年生まれ）のぜいたく品コラボ商品の消費(fèi)額は同300％急増し、ぜいたく品限定商品の消費(fèi)額も同400％急増した。注目されるのは、ぜいたく品の購(gòu)入?yún)g価が最も高いのは中高年世代であることだ」と伝えた。

また同報(bào)告書は、「天貓、公式アプリ、（ショッピング交流プラットフォームの）小紅書が中國(guó)國(guó)內(nèi)の消費(fèi)者がぜいたく品に觸れる主な入り口であり、ブランド側(cè)も天貓を通じてより多くデジタル化を達(dá)成し、より多くの層に接觸する。1つのキーや1つの店舗によって最も大きな基數(shù)、最も多様な階層、最も全面的な地域分布の中國(guó)の消費(fèi)層に接觸して、ブランド側(cè)は天貓で単なる売り上げ規(guī)模の増加を獲得しただけでなく、さらにデジタル化を使いこなすマーケティング能力も獲得した」と伝えた。

阿里巴巴（アリババ）集団の董本洪最高マーケティング責(zé)任者（CMO）は、「今年に入ってから、各大手ぜいたく品ブランドがみなオンライン?オフラインと消費(fèi)者が相互連動(dòng)するスタイルを積極的に開拓するとともに強(qiáng)化している。中國(guó)のぜいたく品消費(fèi)層は成熟したデジタルネイティブであり、ハイレベルのショッピング體験を期待する。世界のぜいたく品ブランドはすでにライブ配信などのデジタル化ツールを利用し始め、購(gòu)買意欲を植え付けたり商品をPRしたりしている。たとえば天貓の『ダブル11』期間には、天貓で行われたぜいたく品のライブ配信イベントに數(shù)時(shí)間でのべ100萬(wàn)人の視聴者が集まって雙方向のやりとりをし、ここから消費(fèi)者が新しいスタイルで自分たちの好きなぜいたく品ブランドと接觸し、ブランドを理解したいと考えていることがわかる」と述べた。

今年は200近くのぜいたく品ブランドの旗艦店が天貓の「ダブル11」に公式店として參加し、これには65の重量級(jí)ブランドが含まれ、そのうちカルティエ、モンブラン、バレンシアガを含む26ブランドは初參加だった。

同報(bào)告書は、「短期間で、変化がやって來(lái)た。長(zhǎng)期的な視野で考えると、中國(guó)のぜいたく品市場(chǎng)はこれからも勢(shì)いに乗って成長(zhǎng)を続け、ブランド側(cè)も新たな方向へと動(dòng)き、十分な準(zhǔn)備をして行動(dòng)する必要がある。中國(guó)の海外旅行は今後2年で回復(fù)する見込みだが、ECが成長(zhǎng)エンジンとなる流れはしばらく続くとみられ、消費(fèi)者の40％近くは今後數(shù)年間にオンラインでのぜいたく品購(gòu)入の割合を増やそうと考えている。ぜいたく品ブランドはこれから1-2年間の消費(fèi)還流のタイミングをしっかり捕まえ、中國(guó)市場(chǎng)と中國(guó)人消費(fèi)者のニーズおよび消費(fèi)習(xí)慣を深く理解し、デジタル化の展開を加速させるべきだ」と指摘した。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2020年12月18日