新疆維吾爾（ウイグル）自治區(qū)阿勒泰（アルタイ）地區(qū)では青河県の牧畜民が牛の放牧?xí)r間中、自宅でゆったりと腰掛け、テレビを見ていた。彼らは外で餌を探す20數(shù)頭の牛がいなくなってしまうようなことを心配する必要は全くなかった。なぜなら牧畜民たちは、北斗衛(wèi)星放牧システムを?qū)毪贰ⅳ工伽皮闻￥宋恢脺y定が可能な耳標(biāo)チップを裝著することで、攜帯電話をチェックするだけでその位置を知ることができるからだ。どの牛が草を食べているのか、どんな草を食べているのか、どこで食べているのかがすべて一目瞭然だ。青河県は昨年10月に北斗測位放牧システムを?qū)毪?、県內(nèi)の一部の牧畜民に無料で提供し、試用させてきた。今や非常に高い効果を発揮している。中央テレビニュースが伝えた。

測位の耳標(biāo)チップを牛や羊の耳に取り付け、ネットワーク信號により牧畜民の攜帯電話に伝送する。牛や羊のリアルタイムの距離と位置が攜帯電話に余すところなく表示される。さらにワンタップで牛や羊を探す機能があり、従來からの放牧方法を改善した。

かつて牧畜民は牛の群れを探すため1日に數(shù)十キロも移動し、バイクのガソリン代だけでも毎年1萬元（1元は約16.8円）ほどかかっていた。北斗を使用している牧畜民は現(xiàn)在、手間暇も経費も減らしている。新疆巴音郭楞蒙古（バインゴリン?モンゴル）自治州の博湖県でも、千頭以上のラクダにすでに北斗衛(wèi)星測位首輪が取り付けられ、牧畜民たちは自宅で「遠(yuǎn)隔放牧」をしている。

ラクダに北斗衛(wèi)星測位首輪を取り付けているところ 畫像は新疆新聞在線より

ラクダは砂漠での自由な放牧を好むため、牧畜民はこれまでラクダと共に砂漠で暮らすか、ラクダを探し出すという困難極まる仕事をしばしば行わなければならなかった。

北斗システムを?qū)毪筏皮椤⒛列竺瘠隙斯巧恧摔筏撙牒L(fēng)に耐え、砂漠で常にラクダの後ろにくっついていく必要がなくなった。攜帯電話があれば、群れの位置と移動ペースを遠(yuǎn)隔?リアルタイムで把握できる。牧畜民は將來的に、北斗衛(wèi)星測位首輪の歩數(shù)計や體溫モニタリングなどの機能を活用し、すべてのラクダの健康を保証しようとしている。これによりスマートな放牧を真に実現(xiàn)し、合作社の繁殖規(guī)模を拡大し、より多くの人がラクダ繁殖のチームに加わるようにしていく計畫だ。

このシステムはさらに動畫で牛を見ることができる。牧畜民は牧場の見晴らしのいい場所に高畫質(zhì)望遠(yuǎn)カメラを設(shè)置しており、7.5キロメートル先まで見通せる。ディスプレイを操作することで、北斗に牛の動畫を出すように指示を出すと、カメラは牛の位置に調(diào)整され、そのリアルタイム畫像を伝送する。

動畫で牛を見る機能によって伝送された畫面 畫像は新華社より

このシステムにはさらに「電子?xùn)拧箼C能がある。牧畜民は同システムで電子座標(biāo)を設(shè)定し、牛や羊の活動範(fàn)囲を囲うことができる。この範(fàn)囲の外に出ると、ミニプログラムが警報を出す仕組みになっている。

システムはさらに家畜自動飲水などの機能を追加できる。北斗技術(shù)に基づく牧井システムはクブチ砂漠で、ネットワーク信號の屆かない無人エリアにおける牧井遠(yuǎn)隔給水を可能にしている。ユーザーは北斗ケースを使い、北斗衛(wèi)星に「ポンプ始動」と「ポンプ停止」を要請する。北斗衛(wèi)星は要請を牧井制御側(cè)に転送し、遠(yuǎn)隔制御を?qū)g現(xiàn)し、牛や羊の遠(yuǎn)隔給水をより便利にしてくれる。

北斗システムに基づく「放牧の神器」は多くの労働力の節(jié)約を可能にした。ますます多くの牧畜民が、北斗システムがもたらす利便性と所得増加の利益を受けるようになっている。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年4月6日