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餃子屋で「味わう」中國の春節(jié)

人民網(wǎng)日本語版 2022年01月31日12:02

中國の北方地域では春節(jié)(舊正月、2022年は2月1日)になると、食卓には餃子が欠かせない。春節(jié)に餃子を食べる理由は、それが「舊年と新年が交わる」象徴であるからだ。中國の民俗的な観念では、春節(jié)を迎える大晦日の子の刻(午前0時)が、「更歳交子」と呼ばれ、「舊年と新年が交わる」時間とされている。そして、「交子」と「餃子」の中國語の発音が似ていることから、大晦日に餃子を食べて新年の到來を祝うようになった。北京市景山街道(エリア)の路地?南剪子巷には、餃子の香りを周囲に漂わせている餃子屋がある。春節(jié)を前に、人民網(wǎng)の取材班はこの店に足を運び、餃子を食べにやって來た人々を取材した。

伝統(tǒng)的な民家が建ち並ぶ細い路地の「胡同」である南剪子巷を50メートルほど入っていくと、店を開いて13年の餃子屋「源満綸餃子坊」がある。店はややわかりにくい奧まった場所にあるが、その味の良さは広く知られており、食事時になると、店は多くの食事客でにぎわいをみせる。

「春節(jié)と言えば餃子」

近くの醫(yī)學大學に通っているという黃さんは、「中國人は多くの祝祭日に餃子を食べる」と話した。一年でいちばん寒さが厳しくなる「大寒の日」でも、多くの人が餃子屋に來ていた。

茹で上がったばかりのホカホカの餃子を口にして、実家で餃子を作った時のことを思い出したという黃さんは、「餃子作りは、家族の恒例行事の一つ。春節(jié)前の大晦日の日になると、子供から大人まで集まり、テレビを見たり、おしゃべりをしたりしながら、一緒に餃子を包む」と話した。

この餃子屋に來るのは2回目という女性?李さんは、家にいる親のためにお持ち帰り用の餃子を買ったといい、「家族4人で一緒に大晦日を過ごす。今は暮らしが豊かになったので、毎日がお正月みたい。私が子供の頃は、春節(jié)の時にしか餃子は食べられなかった。でも、今は食べたい時に、いつでも食べることができる」と話した。

同店のオーナーである陳さんは、「春節(jié)前の大晦日には必ず餃子を食べるというのが中國人の伝統(tǒng)だから、大晦日は店を閉めて、家でゆっくりする」とし、大晦日に思いを馳せつつ、「普段は僕がお客さんのために餃子を作っているけど、大晦日は家族が僕のために作ってくれるので、とても気分がいい」と嬉しそうに語った。

餃子屋というのはまるで宿場のようで、人々に足を休め、美味しいものを食べる場所を提供している。いろんな背景の人々がそこに集まり、春節(jié)が近づいた北京の胡同ではお祝いムードが高まり、中國らしい雰囲気を漂わせている。(編集KN)

「人民網(wǎng)日本語版」2022年1月31日

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