ロシア?ウクライナ紛爭(zhēng)が今日の狀態(tài)にまで至ったのは、様々な要因が重なった結(jié)果だ。しかし、複雑な歴史的経緯からは、紛爭(zhēng)勃発の根本的原因が、冷戦終結(jié)後に米國(guó)が長(zhǎng)期にわたりロシアを安全保障上で封じ込め、圧迫してきたことにあるという明確な筋道が難なく見えてくる。新華社が伝えた。

歴史的に見ると、米國(guó)はNATOの東への拡大を推し進(jìn)め、ロシアの安全保障上の「レッドライン」を絶えず越えようとしてきた。最近の狀況を見ても、米國(guó)は昨年からロシア?ウクライナ関係が緊張し続けているなかで、絶えず火に油を注ぎ、危機(jī)が徐々にエスカレートする後押しをしてきた。ロシア?ウクライナ紛爭(zhēng)を作り出したのは誰かといえば、それは米國(guó)を置いて他にないだろう。

■NATOの東への拡大を推進(jìn)

1990年代のソ連崩壊後、米國(guó)は「民主主義を揺るぎないものにする」、「安定の拡大、共通の価値観の推進(jìn)」などの名目で、NATOの東への拡大を推し進(jìn)め続けた。1999年以降、NATOは5回にわたって東へ拡大し、東側(cè)の境界を1000キロメートル以上前進(jìn)させた。現(xiàn)段階でNATOの加盟國(guó)は、すでに30ヶ國(guó)に達(dá)している。2018年の統(tǒng)計(jì)によると、NATO各國(guó)の防衛(wèi)費(fèi)の総額は、世界全體の防衛(wèi)費(fèi)の約7割を占め、ロシアの軍事費(fèi)を遙かに上回る。

バイデン米大統(tǒng)領(lǐng)は就任後、ロシアに対して強(qiáng)硬姿勢(shì)を取り、ウクライナへの外交?安全保障支援を強(qiáng)化し、ウクライナのNATO加盟も支持してきた。これが、ロシアの安全保障上の「レッドライン」に觸れたことは間違いないだろう。

冷戦終結(jié)後、米國(guó)主導(dǎo)のNATOはロシアの安全保障上の懸念を全く顧みずに東への拡大を続け、ついにはロシアを窮地に追い込んだのだとアナリストは指摘する。ロシア?ウクライナ紛爭(zhēng)はまさしく、ロシアと米國(guó)の対立の激化、ロシア側(cè)の米國(guó)への反撃の具體的な表れなのである。

米國(guó)の國(guó)際問題専門家であるトーマス?フリードマン氏は先日、NATOの東への拡大に関する米國(guó)の政策決定上の重大なミスが対露関係の悪化を招いたとして、米國(guó)政府がかなりの責(zé)任を負(fù)うべきであり、米國(guó)もNATOも罪なき傍観者ではないのだと指摘した。

■意図的に対立を煽動(dòng)

バイデン政権は昨年末以降、ロシア?ウクライナ情勢(shì)の緊張を煽り続けてきた。一つには、今年後半の米中間選挙を見據(jù)え、外交分野で點(diǎn)を稼ごうとしたためであり、もう一つには、歐州とロシアの対立を激化させることで、歐州に対米依存の強(qiáng)化を余儀なくさせ、自らの覇権的地位を揺るぎないものにするためだ。

このため、ロシア?ウクライナ情勢(shì)が極めて緊張している時(shí)に、米國(guó)は危機(jī)の緩和を図らないばかりか、ウクライナへの様々な経済的?軍事的支援を続けたのだ。昨年12月、米國(guó)政府はウクライナへの2億ドル（1ドルは約123.8円）相當(dāng)の追加安全保障支援を承認(rèn)した。今年1月、NATOは東歐の加盟國(guó)への部隊(duì)、軍艦、軍用機(jī)の増派を決定した。

ロシアは米國(guó)及びその同盟國(guó)との數(shù)回の外交的接觸の中で、ウクライナのNATO加盟を認(rèn)めない、ロシア國(guó)境付近に攻撃兵器を配備しないといった安全保障上の要求を明確に示したが、米國(guó)とNATOはこれを無視した。このことが紛爭(zhēng)の勃発を招いたのだ。

米國(guó)のトゥルシー?ギャバード元下院議員は「バイデン政権はウクライナのNATO加盟を認(rèn)めないことを保証するだけで、危機(jī)を終わらせ、紛爭(zhēng)の勃発を阻止することができたのに、わざとそうしなかった」と指摘している。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2022年4月8日