
6月1日の「國(guó)際子供の日」がやって來た。子どもたちが楽しく過ごしているだけでなく、かつての子どもたちもこの日が來るのを待っていた。多くの大人が、子供の日には自分の楽しみのために「何かを買おう」と心待ちにしてきた。中國(guó)新聞網(wǎng)が伝えた。
今年の子供の日には、コダックがほしい
大人が子供の日関連のおもちゃにどれほど熱を上げているかは、最近爆発的な人気のポケモンフィギュア「コダック」を見ればよくわかるだろう。
このフィギュアは元々ケンタッキーフライドチキンの子供の日向けキッズセットのおまけだったが、大人の心をがっちり捉えた。「今年の子供の日にほしいのはコダックだけ」などという聲も聞こえるほどだ。最近は大人の非常に高い購買力に牽引されて、子供の日で一番人気のおもちゃとなったこのコダックは在庫がなくなったという。
コダックがなくなると、若者たちはマクドナルドと中國(guó)の月探査プロジェクトが最近、業(yè)界の枠を超えて打ち出した「キッズ宇宙飛行士ヘルメット」に目を付けた。
このヘルメットは子供の日限定のおもちゃだが、ネットユーザーからは「20代にちょうどぴったり」とのコメントが上がる。
こうした人気の限定おもちゃだけでなく、積み木やブラインドボックスなども今年の子供の日に大人の間で大人気だ。
おもちゃを買うだけでなく、大人の子供の日の過ごし方は実に多様だ。出かけて豪華な食事をする、ほしかったものを買う、昔懐かしいおやつを大量に買い腰を落ち著けてゆっくり食べる、などいろいろある。
子供の日が6月18日に行われる年に一度のショッピングイベント「618」と近いことから、ネットユーザーの中には「大人が子供の日の特別感を味わうのは、(2大イベントでの)買い物の殘額を自分で支払ってから始まる」などと冗談めかして言う人もいる。
たとえば小玉さんは、「『618』のセールで、パソコンに目を付けている。これが今年の『子供の日』の自分へのプレゼントだとは誰も思わないだろう」と話した。

三星堆博物館が子供の日を前に発売したブラインドボックス(資料寫真)
なぜ大人が子供の日に熱中するのか?
大人が子供の日を楽しんでいるのは、大人になることを拒むというより、上記のような年齢にはふさわしくない子どもっぽい行為をして精神的ななぐさめを得ていると考えた方がいいだろう――子供の日を機(jī)に子ども時(shí)代の楽しかった時(shí)間を思い出し、忘れかけていた自分のいいところや力を再び思い出す、ということだ。
ネットの中で、「もう無理」、「ちょっと傷心」などの言葉をよく見かける。自虐的な意味もあるだろうが、ここには若者がその身に背負(fù)うストレスと責(zé)任の重さが多かれ少なかれ示されている。18歳になって大人になると、學(xué)校を卒業(yè)して就職し、結(jié)婚して子どもを産み育て、家を買い不動(dòng)産を買い、上の世代の面倒を見て子どもの世話もしてと、人生の中の大きな出來事が次第にスケジュールに組み込まれるようになり、生きていく上で抱えきれないほどの重荷になっていく。
子供の日はこうした狀況の中で大人が気持ちを吐き出し、ストレスを解消する突破口になった。普段はちゃんと大人らしくしているのだから、子供の日には鎧を脫いで童心に帰ったり甘えたりすればいい。普段は自宅と勤務(wù)先の往復(fù)で、ずっと忙しいのだから、子供の日は遊園地に行って気晴らしをすればいい。普段は苦労してお金を稼ぎ家族を養(yǎng)っているのだから、子供の日くらいずっとほしかったものを買って自分へのプレゼントにすればいい。年齢は関係ない。人はいくつになっても楽しめるのであり、しばらく鎧を脫いで、子どものように天真爛漫に、心から楽しく一日を過ごせばいい。それから勇気を奮い起こして再び目標(biāo)に向かって突き進(jìn)む。これは大人がよりよく生きるための「ちょっとした心得」ではないだろうか。
同時(shí)に、オフラインでもオンラインでも、大人のイベントデーに対する気持ちにふさわしい子供の日イベントがいろいろ開催されており、「80後(1980年代生まれ)」や「90後(1990年代生まれ)」の間で「子ども時(shí)代を懐かしむ」ブームが起きている。旺旺集団は1キログラムの子供の日おやつギフトを売り出した。四川航空は稚気に富んだプレゼントを配ったところ、ある銀髪のおばあさんが風(fēng)車を手にしてにっこり笑った?!更\貓警部」や「哪吒伝奇(封神演義~ナタクの大冒険~)」などの名作國(guó)産アニメは、リニューアルして子供の日前後に動(dòng)畫サイトに再び登場(chǎng)し、大人は子ども時(shí)代の記憶をより鮮明に思い出している。それぞれの時(shí)代にその時(shí)代ならではの子ども時(shí)代の思い出があり、思い出を載せた媒體はいろいろあるだろうが、思い出が私たちに幸福感や満足感を與えてくれることに変わりはない。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年6月1日