「子供の病狀が悪化して一番危険な時に、鉄道當(dāng)局がバトンを繋ぐように助けてくれ、スピーディーに転院することができた。手術(shù)後、2日間の観察期間を経て、子供の容態(tài)は安定している」としたのは新生児の母親である穆開熱姆さん。今月4日、新疆維吾爾（ウイグル）自治區(qū)の烏魯木斉(ウルムチ)児童病院で、穆開熱姆さんはようやくほっと胸をなでおろすことができた。光明日報が報じた。

病気の乳児と母親たちを気遣う乗務(wù)員。

6月30日、新疆ウイグル自治區(qū)の哈密（クムル）中心病院で生後7日目の新生児が消化管穿孔を患っていることが分かり、ウルムチ市の病院に移送して、手術(shù)をしなければならないという診斷が下された。しかし、クルム市とウルムチを繋ぐ飛行機(jī)の直行便はなく、救急車で移送した場合、少なくとも8時間は必要となる。その上、ちょうど猛暑が続いており、さらには長距離の移動による揺れは、病狀が思わしくなく危険な狀態(tài)で、まだ生まれて間もない新生児にとっては、大きなリスクを伴うことになる。そこで病院は新生児の家族たちと相談して、鉄道を利用できないか検討することにした。

サポート要請の電話を受けた中國鉄路ウルムチ局クムル列車運(yùn)行管理當(dāng)局は、直ちに病院と連攜して、鉄道醫(yī)療緊急救援メカニズムを立ち上げ、クムル駅の専門スタッフが病院と連絡(luò)を取って、救急車の到著後すぐに新生児をウルムチ駅に向かう列車D8813號に移送するよう手配した。こうして最終的に、3時間もしないうちに、新生児を539キロ離れたウルムチに緊急移送することができた。スピーディな移動を可能にする高速鉄道が心溫まる「命のレール」を作り上げたのだと言えるだろう。

ウルムチ駅に到著した新生児の家族とクムル市中心病院の醫(yī)療従事者。

午後11時10分、列車はウルムチ駅に到著。到著を待ち構(gòu)えていた駅員や醫(yī)療従事者が、直ちに新生児を救急車へと移送し、病院へ向かった。ウルムチ児童病院では、醫(yī)師たちが夜を徹して治療を行い、早朝4時に手術(shù)が終了。新生児のバイタルサインは少しずつ安定し始めているという。

救急車の中で準(zhǔn)備を整えるウルムチ児童病院の醫(yī)療従事者。

新疆ウイグル自治區(qū)の鉄道網(wǎng)が近年、継続的に整備され、高速鉄道も増加して、輸送能力が高まっているのを背景に、列車での移動がさらに便利となり、利用者が増加の一途をたどっている。それをベースに、同自治區(qū)の鉄道當(dāng)局は、鉄道沿線の広い地域の病院と、緊急醫(yī)學(xué)救援連攜関係を構(gòu)築し、急病患者の緊急移送サービスを提供している。2014年に、甘粛省の蘭州とウルムチを結(jié)ぶ高速鉄道?蘭新線が開通して以降、高速鉄道を活用して、沿線に住む人々に何度も緊急移送サービスを提供してきた。今回の新生児は、これまでに緊急移送した患者のうち、最年少だった。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2022年7月13日