雲(yún)南省保山市竜陵小黒山省級自然保護(hù)區(qū)の技術(shù)者がこのほど、赤外線カメラのデータを回収?整理する際に、同じ木でアッサムモンキーとファイヤールトンという2種類の希少野生動物が共同で生息する畫面を発見した。竜陵県內(nèi)で撮影されたのは初めてとなる。人民網(wǎng)が伝えた。

アッサムモンキーは霊長目サル科マカク屬で、國家Ⅱ級重點(diǎn)保護(hù)野生動物に屬し、「ワシントン條約」（CITES：絶滅のおそれのある野生動植物の種の國際取引に関する條約,2019）附屬書Ⅱと「國際自然保護(hù)連合レッドリスト」（IUCN，2020）準(zhǔn)絶滅危懼種（NT）に入っている。

赤外線カメラで撮影されたアッサムモンキー。（畫像提供は竜陵小黒山省級自然保護(hù)區(qū)）

ファイヤールトンは霊長目サル科ラングール屬で、國家Ⅰ級重點(diǎn)保護(hù)野生動物に屬し、「國際自然保護(hù)連合レッドリスト」（IUCN，2008）絶滅危懼種（EN）に入っている。

赤外線カメラで撮影されたファイヤールトン。（畫像提供は竜陵小黒山省級自然保護(hù)區(qū)）

中國科學(xué)院西雙版納（シーサンパンナ）熱帯植物園の上級エンジニアである鄧暁保氏は、「小さな生存環(huán)境において2グループの種類の異なるサルが生活し、その間で衝突が発生せず、非結(jié)実期に同じ木で屬の異なるサルが頻繁に活動するケースは稀だ。これはまた現(xiàn)地の自然保護(hù)の成果が顕著で、生態(tài)系の質(zhì)が安定に向かっていることを反映している。良好な生態(tài)環(huán)境は霊長類などの野生動物の繁殖と生息に適している」と説明した。

竜陵小黒山省級自然保護(hù)區(qū)は「世界の生物圏」とされる高黎貢山の南部に位置し、野生動物資源が密集している。同保護(hù)區(qū)管理保護(hù)局の責(zé)任者である馮思勤氏は、「同保護(hù)區(qū)の6000ヘクタール未満の狹いエリアの中で、すでにスカイウォーカー?フ―ロックテナガザル、キタブタオザル、ファイヤールトンなどの7種の霊長類野生動物が見つかっている。それぞれ雲(yún)南省の15種のうちの46.67％、中國の25種のうちの28％を占めている。これは中國、さらには世界的にも極めて稀だ。同保護(hù)區(qū)は雲(yún)南省の動物専門家から、中國の國境地帯にある霊長類野生動物の『ノアの方舟』と呼ばれている」と説明した。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2022年8月26日