中國は2021年10月12日、三江源國家公園、ジャイアントパンダ國家公園、アムールトラ?アムールヒョウ國家公園、海南熱帯雨林國家公園、武夷山國家公園など、第一陣の國家公園を正式に設(shè)立し、自然保護(hù)地體系建設(shè)の新たな章の始まりを告げた。それから約1年の間に、國家公園は中國の生態(tài)文明建設(shè)の輝かしい代名詞となり、生態(tài)系保全は新たなステージに突入した。中央テレビニュースが報じた。

長江や黃河、瀾滄江といった川の水源地域全てが保護(hù)範(fàn)囲に入っている三江源國家公園では、チルー、チベットガゼル、チベットノロバといった野生動物の個體數(shù)が大幅に増加している。

自然保護(hù)地73ヶ所とパンダの地域個體群生息地13ヶ所が一つとなったジャイアントパンダ國家公園は、生息地がバラバラで繋がっておらず、保護(hù)が不十分といった問題を解決している。そして、中國全土の総個體數(shù)の72％に當(dāng)たる野生のパンダが効果的に保護(hù)されている。

アムールトラ?アムールヒョウ國家公園は、野生動物がスムーズに移動できるルートを開通し、アムールトラの個體數(shù)が50頭以上、アムールヒョウの個體數(shù)が60頭以上まで増えた。

海南熱帯雨林國家公園雨林の生態(tài)系機(jī)能は少しずつ回復(fù)しており、ここ2年で、カイナンテナガザルが3匹増え、野外の個體群は5つの群れの計(jì)36匹まで回復(fù)した。

武夷山國家公園は、武夷山自然生態(tài)系や世界複合遺産（世界自然遺産と世界文化遺産）の保護(hù)を?qū)g現(xiàn)しており、ここ3年で新種の生物14種類が発見されている。

中國國家公園研究院の唐小平院長は、「國家公園が5ヶ所設(shè)立されて1年の間に、生態(tài)系保全?修復(fù)が強(qiáng)化され、地域や流域を跨いだ統(tǒng)一管理、科學(xué)的な保護(hù)がほぼ実現(xiàn)した。そして、生態(tài)系保全と民生改善の融合が促進(jìn)され、各方面で実質(zhì)的進(jìn)展を遂げている」と強(qiáng)調(diào)する。

世界最大の國家公園體系構(gòu)築へ

現(xiàn)在、中國の國家公園5ヶ所の総面積はすでに約23萬平方キロメートルとなっている。國家林草局の情報によると、中國は今後、世界最大の國家公園體系を構(gòu)築する計(jì)畫という。

自然地理構(gòu)造や生態(tài)系機(jī)能構(gòu)造、生物多様性、典型的な景観の分布の特徴などを総合的に考慮し、中國は「國家公園空間レイアウト案」を制定し、國家公園の候補(bǔ)地を約50ヶ所厳選している。その総面積は國土の陸地面積の約10％を占め、中國で最も代表的な生態(tài)系や80％以上の國家重點(diǎn)保護(hù)野生動植物、及びその生息地を保護(hù)する計(jì)畫だ。

唐院長によると、「秦嶺山脈や黃河の河口、南嶺山脈といった生態(tài)系の面で重要なエリアを優(yōu)先して、國家公園を設(shè)立する計(jì)畫。また、青蔵高原（チベット高原）では、國家公園群を構(gòu)築し、世界最大の國家公園體系を積極的かつ確実に、秩序に基づいて建設(shè)していく」としている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2022年10月14日