「ダブル11（11月11日のネット通販イベント）」開(kāi)催期間中、ひたすら「爆買(mǎi)い」したという人も多いだろう。ショッピングイベントがあるたびに、たくさんの物を買(mǎi)い込むものの、食べ終わったり使ったりする前に賞味期限や使用期限が切れてしまうという人もいるかもしれない。そして、捨てるのももったいないし、使い道があるわけでもないというジレンマを抱えながら、また別のショッピングイベントが開(kāi)催されて、安売りされているのを見(jiàn)ると、ついたくさんの物を買(mǎi)い込んでしまい、家のあちこちに積み上げられた物を見(jiàn)て、「なんでこういうことをしてしまうんだろう」と自問(wèn)しつつ、肩を落とす人も少なくない。

成都市第四人民病院の副主任醫(yī)師で心理療法士である任華氏が取材に応じ、買(mǎi)いだめしてしまう心理を解説してくれた。

若い頃に発癥しやすい「ためこみ癥」

任氏によると、買(mǎi)いだめという行為自體は、ポジティブな意義があり、物が手に入ると、気分が良くなり、喜び、安心感、満足感が増し、ネガティブな気持ちを調(diào)整できる。ただ、過(guò)度な買(mǎi)いだめがもたらす害が、それがもたらす心理的慰めを超えた場(chǎng)合、「ためこみ癥」という精神障害を患っている可能性もある。

「ためこみ癥」の癥狀とは？

任氏は、「具體的な特徴には、▽実際の価値とは関係なく、所有物を捨てること、または手放すことが困難な狀態(tài)が続く▽目的を持って収集した物品を処分しなければならない時(shí)、苦痛を感じる▽大量の物品が山積みになり、空間が通常使用できないほどちらかり、その用途に大きく影響を與えている▽買(mǎi)いだめが自分や他人の日常生活、仕事に大きな影響を與えている‐‐‐などがある。現(xiàn)有の疫學(xué)調(diào)査結(jié)果によると、ほとんどのケースで、ためこみ癥は若い頃に発癥し、10年ごとに深刻度が増し、慢性化していく。また、調(diào)査では、多くの調(diào)査対象者が、『自分も習(xí)慣的に買(mǎi)いだめするが、自身の社會(huì)的機(jī)能に影響はなく、それに悩まされることもない』との見(jiàn)方を示している」と説明する。

過(guò)度な買(mǎi)いだめに対処する方法は？

任氏によると、「高齢者の場(chǎng)合、まず病院に行って、脳に病変がないかを検査する必要がある。高齢者の場(chǎng)合、認(rèn)知癥を患っている可能性がある。認(rèn)知障害が発癥すると、物品の価値を正しく判斷することができず、物品を過(guò)度にため込み、生活空間が散らかって物であふれてしまう」という。

またメンタルヘルスケアを行い、買(mǎi)いだめの背後にある心理的要素を正しく理解する必要がある。自分のメンタルヘルスを適時(shí)分析し、管理と調(diào)整を行い、認(rèn)知を調(diào)整して理性的に決定する能力を高め、感情や自我が物に左右されないようにし、購(gòu)買(mǎi)欲をコントロールできるようにならなければならない。また、自分の生活空間に対して積極的な見(jiàn)方をして、分類(lèi)して整理し、定期的に片づけを行い、斷捨離を徹底し、物品の規(guī)模をコントロールできるようにならなければならない。

そして、ライフスタイルを充実させ、社交的な集いに積極的に參加し、他の人との交流を強(qiáng)化し、精神的に充実した生活を送り、建設(shè)的な価値や意義を與えてくれる源を継続的に探し求めなければならないとしている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年11月14日