水資源の消費ゼロ、従來のデータセンターより40％以上省エネ、コアルーターからユーザーのネットワークまでの遅延が平均14ミリ秒、ネットワークの機能がインターネットデータセンターの最高レベルを達成……6月28日に行われたモバイルワールドコングレス（MWC）上海では、海南陵水海底データセンターの上半期運営報告書が発表された。同プロジェクトは稼働開始以降、業(yè)務(wù)運営が良好で、各種指標が安定しており、現(xiàn)在すでに中國電信（チャイナ?テレコム）を含む企業(yè)9社と協(xié)力契約を結(jié)んでいる。人民日報が伝えた。

海南省の陵水黎（リー）族自治県で3月31日、海南陵水海底データセンターが海中に設(shè)置された。データセンターを海底に設(shè)置するのはなぜだろうか。どのような技術(shù)的難題を克服する必要があるだろうか。生態(tài)環(huán)境及び現(xiàn)地の発展にどのような影響を及ぼすのか。これらの疑問を持ちながら、陵水に位置する海底データセンター岸ステーションを取材した。

海底データセンター海南モデル開発プロジェクトマネージャーの蒲定氏は取材に、「陸上の1萬臺のラックを例にすると、同等の計算力の海底データセンターは毎年1億7500萬kWhの電力を節(jié)約し、建設(shè)用地面積を9萬8400平方メートル節(jié)約し、淡水を15萬トン節(jié)約できる。また圧力と濕度が一定に保たれたデータモジュール內(nèi)の無酸素?無塵の環(huán)境はサーバーの信頼性を大幅に高める。データセンターの効果的な稼働には持続的かつ効果的な放熱が必要だ。サーバーを海底データモジュールに設(shè)置すれば、海水を自然な冷卻源にすることができ、水、電力、土地を節(jié)約し、安全性と計算力が高く、スピーディな配置を?qū)g現(xiàn)する」と述べた。

蒲氏はデータセンターを陵水海域に設(shè)置する理由について、「自由貿(mào)易港の建設(shè)はデータの安全で秩序ある流動に対して要求を突きつけている。海南省は気溫が高く、淡水資源が相対的に不足し、陸上データセンターのランニングコストが高すぎる。陵水は國際海底ケーブル上陸ステーションで、清水灣海域は海南東部湧昇流の範囲內(nèi)にある。沿岸部の海水溫度は24.5℃以下で、サーバーをより効率的に稼働させることができる。そのため、チームは海南環(huán)島海域で1年間の全島スクリーニングを行い、最終的に陵水を選んだ」と述べた。

陵水海底データセンターは岸ステーション、水中サブ発電所、水中データセンターモジュール、海底光電気複合ケーブルの4つの部分から構(gòu)成される。岸ステーションの敷地面積はわずか數(shù)百平方メートルで、作業(yè)員は10人未満。蒲氏は取材に、「これも海底データセンターの優(yōu)位性の一つだ。スマート遠隔操作システムを通して、運用保守者の日常的な點検作業(yè)を減らし、ランニングコストを下げられる」と述べた。

中核設(shè)備である海底データモジュールの単一タンクは円柱型で、重さは1300トン（基礎(chǔ)部分を含む）に達し、自動車1000臺分の重さに相當する。データセンターの設(shè)置先は海岸から3キロメートル以上離れており、応用水深は40メートルを超え、構(gòu)造の設(shè)計壽命は25年。

サーバーは水に最も弱いが、海底に設(shè)置される以上、防水?密封が自ずと鍵を握るようになる。蒲氏は、「タンクを密封する際に、すべてのボルトの順序と方向をミリメートル級にしなければならない。そのため操作マニュアルを特別に作成した。チームは研究開発の段階で、回収可能な水中ポンプモジュールの設(shè)計や、超大直徑カバーフランジの水中密封の安全性など技術(shù)的難題を相次いで解決した」と述べた。

陵水県黨委員會の呉海峰書記は、「陵水海底データセンターモデルプロジェクトは、『計算力の優(yōu)位性＋データの越境＋現(xiàn)地のシーン＋人材供給』の産業(yè)論理を利用し、資本を誘致し、イノベーション要素を集め、陵水の産業(yè)モデル転換の重要な下支えになる。同時に海南自由貿(mào)易港のデータの安全で秩序ある流動、デジタル経済の質(zhì)の高い発展にサポートを提供する」と述べた。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2023年7月11日