北京市內(nèi)の北京第二外國(guó)語(yǔ)學(xué)院で27日午後、同學(xué)院の日本語(yǔ)學(xué)院で學(xué)ぶ學(xué)生たちによる日本語(yǔ)の演劇大會(huì)が行われた。人民網(wǎng)が伝えた。

北京第二外國(guó)語(yǔ)學(xué)院日本語(yǔ)學(xué)院2025第42回演劇大會(huì)の參加者、運(yùn)営関係者の集合寫真（寫真提供?北京第二外國(guó)語(yǔ)學(xué)院）

同大會(huì)は1979年から行われている伝統(tǒng)あるイベントで、今回で42回目の開(kāi)催となる。今回の大會(huì)は「迎える――萬(wàn)象の新生を迎え、時(shí)代の共鳴を呼び起こす」をテーマに掲げて実施された。

當(dāng)日は在中國(guó)日本國(guó)大使館の金杉憲治大使も出席して挨拶を行い、「日中の將來(lái)を擔(dān)う若い世代の交流が重要であると考え、青少年交流や教育交流の現(xiàn)場(chǎng)を自らの目で見(jiàn)るということから、多くの大學(xué)を訪問(wèn)している。皆さんのような、日本語(yǔ)や日本文化を?qū)Wぶ若い方々が、將來(lái)の日中の交流において果たす役割は大変大きなものがある」と話し、學(xué)生たちに対する期待を示した。

挨拶する在中國(guó)日本國(guó)大使館の金杉憲治大使（寫真提供?北京第二外國(guó)語(yǔ)學(xué)院）

今回の演劇大會(huì)では、「マイ?フェア?レデ?！梗ù髮W(xué)院通訳コース一年生）、「君しか知らない」（學(xué)部二年1組）、「大阪廻戦?中日交流編」（學(xué)部三年2組）、「お菓子いい物語(yǔ)」（學(xué)部二年3組）、「宮廷の諍い女」（大學(xué)院一年生）の5作品が上演された。

大學(xué)院通訳コース一年生の作品「マイ?フェア?レディ」（寫真提供?北京第二外國(guó)語(yǔ)學(xué)院）

大學(xué)院通訳コース一年生の「マイ?フェア?レデ?！工稀k音やなまりの矯正という難しいテーマに挑戦した意欲作。外國(guó)語(yǔ)である日本語(yǔ)で言葉遣いや態(tài)度の悪さ、なまりを表現(xiàn)するのは容易なことではないが、努力の成果がしっかりと表れていたように思う。

學(xué)部二年1組の作品「君しか知らない」（寫真提供?北京第二外國(guó)語(yǔ)學(xué)院）

學(xué)部二年1組の作品「君しか知らない」は、記憶喪失になった少女が、クラスメートや弟、親友が話す「過(guò)去の自分」がまったく違う性格であることに戸惑いつつ、やがて「今の自分」として新たな人生を歩む決意を固めるという物語(yǔ)。短い時(shí)間の中で、完結(jié)した作品としてうまくまとまっていた。日本語(yǔ)學(xué)習(xí)の成果発表という枠を超え、演技を通じて腳本のメッセージを伝えようとしており、今回の作品の中で最も「演じる」領(lǐng)域に達(dá)している作品だと感じた。

學(xué)部三年2組の作品「大阪廻戦?中日交流編」（寫真提供?北京第二外國(guó)語(yǔ)學(xué)院）

學(xué)部三年2組の作品「大阪廻戦?中日交流編」は、漫畫やアニメで大人気の作品をベースに、會(huì)場(chǎng)を現(xiàn)在開(kāi)催中の大阪?関西萬(wàn)博に設(shè)定し、中國(guó)人留學(xué)生というオリジナルキャラクターを登場(chǎng)させ、中日交流というテーマを?qū)W生らしい視點(diǎn)で表現(xiàn)した。

學(xué)部二年3組の「お菓子いい物語(yǔ)」（寫真提供?北京第二外國(guó)語(yǔ)學(xué)院）

學(xué)部二年3組の「お菓子いい物語(yǔ)」は、様々な漫畫?アニメ作品などへのオマージュをふんだんに盛り込み、ユーモアあふれる腳本とコミカルな演技で會(huì)場(chǎng)を笑いの渦に巻き込んだ。高いエンターテインメント性で観客に楽しさを?qū)盲堡俊?/p>

大學(xué)院一年生の作品「宮廷の諍い女」（寫真提供?北京第二外國(guó)語(yǔ)學(xué)院）

大學(xué)院一年生の作品「宮廷の諍い女」は、歴史ドラマ特有の難しい言葉やセリフ回しが多い清朝宮廷劇を日本語(yǔ)で演じたチャレンジングな作品。難しい言葉や言い回しを覚えて話すだけでも大変な苦労があったのではないか。衣裝の華やかさも目を引いた。

厳正な審査の結(jié)果、一等賞は學(xué)部二年3組の「お菓子いい物語(yǔ)」、最優(yōu)秀男優(yōu)賞は「お菓子いい物語(yǔ)」で勇者を演じた凌佳瑩さん、最優(yōu)秀女優(yōu)賞は學(xué)部二年1組の「君しか知らない」で記憶喪失の少女を演じた肖涵さんがそれぞれ受賞した。

學(xué)生たちの日本語(yǔ)は、一部の難しい語(yǔ)彙を除き、字幕を頼りにすることなく自然に聞き取れるレベルに達(dá)していた。特に二年生や三年生など學(xué)部生のレベルが高く、日本語(yǔ)を?qū)Wび始めてまだそれほど年數(shù)が経っていないことを考えると、日ごろの努力のほどがうかがえた。また、司會(huì)進(jìn)行役を務(wù)めた學(xué)生たちの日本語(yǔ)レベルの高さには、今年も舌を巻いた。日本語(yǔ)のネイティブスピーカーでも、正しく美しい日本語(yǔ)で格調(diào)高い司會(huì)を行うのはそう簡(jiǎn)単なことではない。學(xué)生たちの努力と指導(dǎo)にあたった教員の熱意に敬意を払いたい。

日本の漫畫?アニメ作品を下敷きにした作品が多く見(jiàn)られたのは例年通りだったが、今年は「大阪廻戦?中日交流編」がオリジナル作品の登場(chǎng)人物や設(shè)定を用いつつも、學(xué)生らしい視點(diǎn)で新たなアレンジを加えてあり、「お菓子いい物語(yǔ)」でも、多くの日本の作品へのオマージュが散りばめられており、日本のコンテンツが中國(guó)の若者たちに深く浸透していることを改めて感じた。一方で、中國(guó)のドラマ作品である「宮廷の諍い女」も日本で放送され、日本人ファンも多いと聞く。近年では、中國(guó)発のアニメやドラマ、映畫などが日本でも放映?上映される機(jī)會(huì)が増えている。中日の若者たちが互いの國(guó)のコンテンツを見(jiàn)て育ち、雙方のコンテンツが「共通言語(yǔ)」として相互理解の架け橋になる未來(lái)はすぐそこまで來(lái)ているのかもしれない。そんな中日の若者たちが迎えつつある未來(lái)に思いをはせながら、北京第二外國(guó)語(yǔ)學(xué)院のキャンパスを後にした。（文?勝又あや子）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年5月30日