青海省互助土族自治県五十鎮(zhèn)班彥村を訪(fǎng)れると、目に飛び込んできたのは、青い鱗のように輝く一面の太陽(yáng)光パネル。村の入り口から山のふもとまで続くソーラー街燈、村史館の隣にある「太陽(yáng)光発電?蓄電?充電」一體型の駐車(chē)場(chǎng)などが特に目を引いた……。青海省初の「ゼロカーボン村」を取材し、太陽(yáng)の光を「金」に変える取り組みを探った。

7月21日に撮影された青海省互助土族自治県五十鎮(zhèn)班彥村の屋根に設(shè)置された分散型太陽(yáng)光発電設(shè)備。（畫(huà)像提供：國(guó)網(wǎng)海東電力供給公司）

「班彥（バンヤン）」とは、土（トゥ）族の言葉で「豊かで幸せな場(chǎng)所」という意味だ。しかし、その名とは裏腹に、かつての班彥村は山の中腹に位置する全國(guó)重點(diǎn)貧困村で、住民は長(zhǎng)年にわたり、交通の不便さ、飲用水の不足、就職の難しさなどに悩まされていた。2017年3月、129世帯?484人が他地域への移住を完了し、同年末には全世帯が貧困脫卻を果たした。

移住はあくまで第一歩。住民が移り住み、定著し、豊かになるためには、産業(yè)の発展が最優(yōu)先課題だった?；ブhは専門(mén)家を派遣し、班彥村に対して「診斷」を?qū)g施した上で、豊富な太陽(yáng)光資源と地形條件を生かし、太陽(yáng)光による持続可能な開(kāi)発モデルを構(gòu)築することが決定された。

2017年、班彥村に2メガワット（MW）の太陽(yáng)光発電所が完成?稼働開(kāi)始し、同年末には率先して電力網(wǎng)に接続された。その後も、屋根や空き地といった未利用空間のクリーンエネルギー生産のポテンシャルを継続的に掘り起こし、分散型太陽(yáng)光発電の規(guī)模拡大や「太陽(yáng)光発電?蓄電?充電」一體型駐車(chē)場(chǎng)、利用者側(cè)の蓄電設(shè)備などの整備を通じて、2023年には持続可能なグリーン電力を供給できる系統(tǒng)連系型マイクログリッドが構(gòu)築され、村全體でグリーン電力の「自家消費(fèi)、余剰送電」の仕組みを?qū)g現(xiàn)した。

7月21日に撮影された班彥村の「太陽(yáng)光発電?蓄電?充電」一體型駐車(chē)場(chǎng)（畫(huà)像提供：國(guó)網(wǎng)海東電力供給公司）

太陽(yáng)光発電と植林?緑化事業(yè)を同時(shí)に推進(jìn)した結(jié)果、班彥村は青海省で初めて、権威ある機(jī)関により「カーボンニュートラル達(dá)成」が認(rèn)定された「ゼロカーボン村」となった。統(tǒng)計(jì)によると、2024年、村で消費(fèi)されたグリーン電力は79萬(wàn)キロワット時(shí)（kWh)に達(dá)し、石炭使用量に換算すると97トンの削減、二酸化炭素排出量では258トンの削減に相當(dāng)する。

「今では、どの家の屋根にも太陽(yáng)光パネルが設(shè)置されていて、料理、暖房、移動(dòng)もすべてグリーン電力でまかなっている。余剰電力の売卻によって、1世帯當(dāng)たり年間2500元（1元は約20.6円）の分配金も得られるのだ」と、村の解説員である郭萬(wàn)倩さんは説明する。

「薪から電気へ」の転換や、太陽(yáng)光発電?蓄電一體型汚水処理などのプロジェクトが実施されたことで、薪ストーブから電気暖房に、乾式トイレは水洗トイレに変わり、村民の衛(wèi)生環(huán)境は大きく改善された。観光業(yè)の発展を追い風(fēng)に、村民の張卓麻什姐さんは空き部屋を民宿に改裝?！笖?shù)日前には西寧からの大學(xué)生13人を10日間受け入れ、5000元の収入を得た」と笑顔で語(yǔ)った。

村の東側(cè)にある伝統(tǒng)酒造所では、電気蒸し器が正確な溫度制御を行い、高原産の青稞（ハダカムギ）酒が芳醇な香りを放っていた。2023年、設(shè)備を電化することで生産効率が大幅に向上し、年間生産額は180萬(wàn)元に達(dá)している。

エコ農(nóng)園の點(diǎn)滴灌漑や換気設(shè)備、學(xué)校の多機(jī)能電子図書(shū)室、村の入り口にある新エネルギー車(chē)の充電スタンドなど、村の至るところでグリーン電力が活用されている。技術(shù)イノベーションと産業(yè)イノベーション、政策支援と村民の努力が相まって、班彥村は地域資源を活かし、多様な産業(yè)の連攜発展によって、豊かさへの道を切り開(kāi)いている。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年7月28日