10月29日は、「重陽(yáng)節(jié)」（舊暦9月9日）。「素?cái)长蕘唤y(tǒng)を探す旅」シリーズでは今回、美味しいものに目がないKukuが、重陽(yáng)節(jié)に食べる素?cái)长仕激いzめられた米粉の蒸しケーキ「重陽(yáng)糕」を紹介する。

古代中國(guó)の書物で五経の一つ「易経」では、「九」は「陽(yáng)數(shù)(奇數(shù))」とされ、「九」が「重」なる「九月九日」は「重陽(yáng)」と呼ばれている。昔の人は、「九九重陽(yáng)」はめでたい日と考えていた。

重陽(yáng)節(jié)の日に「重陽(yáng)糕」を食べることは、重要な伝統(tǒng)の1つ。9月になると、穀物が収穫期を迎え、昔の人々は、収穫したばかりのキビなど、初物を食べた?！钢仃?yáng)糕」はもともと、9月に「初物」として食べられていた。伝統(tǒng)的な「重陽(yáng)糕」には、様々な作り方があり、もち米の粉とうるち米の粉を混ぜて作られることが多い。また中國(guó)語(yǔ)の「糕」は「高」と発音が同じため、成長(zhǎng)、向上、進(jìn)歩、昇進(jìn)といった意味がそこに込められている。

重陽(yáng)節(jié)は秋が深まり、菊の花が見(jiàn)頃となる頃に到來(lái)するため、「菊花酒」も欠かせない。前漢の逸話を集めた書物「西京雑記」には、昔の人が菊の花や莖、葉、それにキビを使って酒を造り、翌年の「重陽(yáng)節(jié)」の日に飲んだと記載されている。昔の人々は、重陽(yáng)節(jié)に「菊花酒」を飲むと、長(zhǎng)生きできると考えていた。

また重陽(yáng)節(jié)の伝統(tǒng)的な風(fēng)習(xí)としては、高い所に登って遠(yuǎn)くを眺めたり、菊の花を観賞したり、グミの実を髪に飾ったりすることが現(xiàn)在まで続けられている。

重陽(yáng)節(jié)は現(xiàn)在、中國(guó)において「老人節(jié)(高齢者の日)」にもなっている。重陽(yáng)節(jié)には高齢者を敬い、全ての高齢者が幸せに、健やかに、長(zhǎng)生きできることを願(yuàn)おう。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年10月29日