上海の某社はこのほど顔認(rèn)証決済システムを発表した。顔をスキャンして決済者を確定し、その口座から出金することで決済を完了できる。顔認(rèn)証決済が発表されるのはこれが初めてのことではない。指紋?手相?筆跡?聲?顔といった人の生物的特徴のパスワードは、常に「持ち運(yùn)ぶ」ため利便性が高く、その人しか持っていないものだ。人民日?qǐng)?bào)が伝えた。

◆顔認(rèn)証の精度

メガネをかけたり、髪型を変えた場(chǎng)合、裝置はその顔を認(rèn)証できるだろうか？このほど発表された顔認(rèn)証決済システムは認(rèn)証の精度を高めるため、顔認(rèn)証の他に決済者の指紋データと照合し、最終的に決済を決定する。

中國(guó)科學(xué)院自動(dòng)化研究所モード識(shí)別國(guó)家重點(diǎn)実験室研究員の孫哲南氏は、「特定のシーンにおける一対一の顔認(rèn)証の精度は99％以上に達(dá)する。顔認(rèn)証?指紋認(rèn)証技術(shù)には50年の発展の歴史があり、成熟した技術(shù)を積み重ねており、メガネをかけたり髪型を変えた場(chǎng)合も認(rèn)証可能だ」と指摘した。

孫氏は「特定のシーンにおいて、指紋?顔?虹彩などの主な生物的特徴の認(rèn)証の精度?速度も、決済に応用可能な程度に達(dá)している」と述べ、 特定のシーンにおける高精度識(shí)別の前提について、「これは高品質(zhì)の畫像取得裝置、利用者の協(xié)力、均等な光など、設(shè)備?利用者?環(huán)境などが識(shí)別に適した狀況を指す」と詳細(xì)に説明した。

◆コンピュータを騙すことは可能か？

カメラを増やし、モーションキャプチャー技術(shù)などの手段を取り入れることで詐欺に対応できるが、100％の安全はありえない。

ドイツの実験室はこのほど、偽の指紋によりアップルのiPhone 6のロックを解除し、決済を含む各種アプリを操作できることを証明した。このような経験は、おそらく一般人にもあることだろう。同僚の指紋をつけた指サックをはめれば、遅刻した同僚の代わりに出勤時(shí)間を記録することができる。

同じように、利用者の寫真や動(dòng)畫を使うことで、コンピュータを騙し侵入することは可能だろうか？これは生體認(rèn)証システムの認(rèn)証に対する最も良く見られる攻撃だ。孫氏は、「現(xiàn)在は偽物の指紋?顔に対する、低コストで信頼性の高い防御策がなく、安全リスクが高い。しかしこれは技術(shù)的に不可能というわけではない。高コストの効果的な防御策は少なくない」と話した。

伝統(tǒng)的な指紋センサーは安全性が低いが、新しいコンデンサ式指紋センサーは人の皮膚上にある指紋を認(rèn)証することが可能で、表面の指紋を?qū)懁筏恐弗单氓扦贤黄皮щyだ。また複數(shù)のカメラを使えば認(rèn)証する顔が立體的であるかを調(diào)べることができ、平面の寫真や動(dòng)畫による突破を効果的に防止できる。あるいは利用者を認(rèn)証する際にある動(dòng)きをするよう要求すれば、事前に準(zhǔn)備しておいた動(dòng)畫ではこの動(dòng)的な認(rèn)証に対応できなくなる。

専門家は、「攻めと守りの駆け引きはイタチごっこで、絶対の安全はありえない。しかし防御の手段を強(qiáng)化することで攻撃が困難になり、割に合わなくなる。そうなれば、攻撃の価値がなくなるだろう」と指摘した。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2014年12月16日