箸は中國(guó)人にとって、余りにも馴染み深いものだ。しかし、現(xiàn)代生活の中で箸食文化は長(zhǎng)い間なおざりにされてきた。箸食文化への重視を人々に呼び掛けるため、上海箸文化促進(jìn)會(huì)は今年、「箸を使う習(xí)慣」を上海市無形文化遺産に申請(qǐng)し、保護(hù)する計(jì)畫という。新華網(wǎng)が伝えた。

上海箸文化促進(jìn)會(huì)の徐華竜會(huì)長(zhǎng)は、「箸は中國(guó)人が発明した獨(dú)特の食器?道具の一種で、シンプルでありふれた物だが、中國(guó)人の生活?文化?禮儀などに関する奧深い內(nèi)容を秘めている。しかし、現(xiàn)代社會(huì)において箸食文化の影響力は徐々に薄れており、研究?保護(hù)?発揚(yáng)が強(qiáng)く望まれる。中國(guó)とは対照的に、日本は箸食文化の保護(hù)を重視しており、専門機(jī)関を立ち上げて研究を行っているほか、毎年8月4日を箸の日と定めている。韓國(guó)では、箸は韓國(guó)人が発明したと主張する人もいる。中國(guó)の箸食文化はすでに、日本?韓國(guó)と登録を競(jìng)い合う文化遺産となっている」と指摘する。

上海民間民俗藏筷館の藍(lán)翔館長(zhǎng)は、「中國(guó)で箸は、文獻(xiàn)が殘っているだけでも3千年以上の歴史がある。この3千年間、1日3食欠かさず箸を使ってきた中國(guó)人にとって、箸は最も基本的な生活文化であり、箸に関するマナー?禮儀や習(xí)慣も形作られている。民間においては、冠婚葬祭などの際にも広く使われている」と述べる。

上海社會(huì)科學(xué)院東アジア文化研究センター副事務(wù)局長(zhǎng)の蔡豊明研究員は、「現(xiàn)在、世界の少なくとも18億人以上が箸を使っている。日本、韓國(guó)、朝鮮、ベトナムなどの箸食文化は全て中國(guó)から伝わったものだ。小さな箸は、中華文明を伝える鎖となり、獨(dú)特な形式で中華民族の特色ある文化を伝え、東アジアに幅広い影響を及ぼした。一部の學(xué)者は、『東アジア文化圏』を『箸食文化圏』と呼ぶほどだ。箸食文化の価値を改めて認(rèn)識(shí)することは、中國(guó)の伝統(tǒng)文化の発揚(yáng)、社會(huì)主義精神文明の建設(shè)にとって意義がある」と指摘する。（編集SN）

「人民網(wǎng)日本語版2015年1月4日