（4）地域の連攜ではどのような発展のチャンスが生まれるか

　中央経済政策會(huì)議が確定した2015年の地域経済発展ロードマップでは、「1ベルト、1ロード」（シルクロード経済ベルト、21世紀(jì)海上シルクロード）と北京?天津?河北共同発展、長江経済ベルトの建設(shè)を重點(diǎn)として推進(jìn)する方針が示された。各地方の両會(huì)もこれら3つのキーワードが中心となった。例えば今年の河北省の政府活動(dòng)報(bào)告では、「北京?天津?河北共同発展の強(qiáng)力な推進(jìn)」が強(qiáng)調(diào)された?！?ベルト、1ロード」の中核地域である新疆では、今年の活動(dòng)重點(diǎn)の決定で、「シルクロード経済ベルト中核地域の建設(shè)推進(jìn)で重要な一歩を踏み出す」が最優(yōu)先課題とされた。

　「地域の共同発展」はすでに、社會(huì)各界の注目の焦點(diǎn)となっている。この方針は、國家と各地にどのような発展のチャンスをもたらすのか。全國両會(huì)においては、この問題もホットな話題となること間違いない。

（5）制度による腐敗撲滅、「虎」や「ハエ」の撲滅にどんな動(dòng)きが？

　第18回黨大會(huì)以來、黨と國家は大きな変化を遂げ、黨の風(fēng)紀(jì)と社會(huì)の風(fēng)紀(jì)は明らかに好転した。これは、習(xí)近平を総書記とする黨中央の強(qiáng)力な腐敗撲滅措置に関連している。汚職高官に対する取り調(diào)べと処置は特に目覚ましく、わずか2年余りで省部級(jí)以上の汚職高官80人余りが取り締まられた。これほどの腐敗撲滅の力の入れ具合はこれまでにないもので、人々を震撼させている。

　「全面的な厳しい黨內(nèi)統(tǒng)治」の開始はこうして高らかに宣言されたが、黨風(fēng)紀(jì)の粛正と腐敗なき政治の建設(shè)、反腐敗闘爭を今年もいかに深めていくか、これからもどの「大きな虎」が狩り出されるのか、制度による権力の制限をいかに実現(xiàn)し、「汚職しようと思わず、腐敗しようにもできず、汚職をためらう」ような効果的なメカニズムをいかに形成し、風(fēng)紀(jì)粛正の事業(yè)をいかに常態(tài)的で長期的なものとしていくか。人々の期待は高い。

（6）司法の公正問題、冤罪事件は撲滅されたか

　巡回法庭の設(shè)立、法執(zhí)行の審査?評(píng)価指標(biāo)の整備、司法公開の推進(jìn)など、法治にかかわるニュースが最近、次々と新聞紙面をにぎわせている。「法治」は近年、社會(huì)各界が好んで議論する頻出ワードとなっている。

　中國共産黨第18期中央委員會(huì)は、第3回全體會(huì)議（2013年）の活動(dòng)報(bào)告で特別の章を設(shè)けて「法治中國の建設(shè)」を打ち出した。第4回全體會(huì)議（2014年）では「法による國家統(tǒng)治の全面的推進(jìn)」を特別の検討テーマとし、科學(xué)的な立法や厳格な法執(zhí)行、公正な司法、全國民による法順守などに対して、全面的?系統(tǒng)的?科學(xué)的な措置が取られた。根底から言えば、これらの措置はいずれも、國民?大衆(zhòng)の合法的な権益を適切に保護(hù)し、國民?大衆(zhòng)がすべての案件において公平や正義を感じられるようにし、呼格吉勒図や于英生などの冤罪事件が二度と発生しないようにするためのものである。法による國家統(tǒng)治の全面的な推進(jìn)に今後、どのような新たな措置や新たな見所があるのか。最高人民法院と最高人民検察院の両會(huì)における報(bào)告は必読の文書となるだろう。

（7）立法法の修正、黨?政府機(jī)関の正式文書の抑制

　立法法は、立法體制にかかわり、立法活動(dòng)を規(guī)範(fàn)化する基本法である。日程によると、第12期全國人民代表大會(huì)第3回會(huì)議においては、立法法修正案草案の聴取と審議が行われることになっている。同草案はすでに常務(wù)委員會(huì)などで2回にわたる審議が行われており、修正個(gè)所なども見所となる。

　地方立法権は拡大されるのか。草案には、區(qū)の設(shè)けられた市に地方立法権を與えることが盛り込まれている。比較的大きな市（區(qū)を設(shè)けた市など）の地方法規(guī)制定権限が、「都市建設(shè)や都市管理、環(huán)境保護(hù)などにかかわる事項(xiàng)に対しては、地方法規(guī)を制定できる」と修正されている。

　また黨?政府機(jī)関の正式文書の発行をいかに抑制できるかも焦點(diǎn)となる。草案の規(guī)定によると、法律や法規(guī)の根拠がある場合を除いて、地方政府の規(guī)約に、國民や法人、その他の組織の権利を損なったり義務(wù)を増やしたりする規(guī)範(fàn)を設(shè)定することはできない。