遼寧省紅沿河原子力発電所第2期工事が著工を許可されたというニュースがこのほど報(bào)じられ、今年の両會(huì)（全國人民代表大會(huì)と全國政治協(xié)商會(huì)議）でも各方面からの注目を集めている。同原発は遼寧省大連市に位置する、東北地域で唯一の原発だ。実はこれまでにも、紅沿河原発第2期工事の著工が國からの許可を得たとの情報(bào)が何度か伝えられてきたが、裏付けが得られていなかった。このほど行われた全國人民代表大會(huì)遼寧省代表団の全體會(huì)議において、遼寧省発展?改革委員會(huì)の王金笛委員長が「紅沿河原発第2期工事の審査?許可は今、通常のプロセスに従い進(jìn)められている。現(xiàn)在は審査の最中だが、まもなく許可されるだろう」と明言した。國際在線が伝えた。

　紅沿河原発第2期工事は、2010年に國家発展改革委員會(huì)の許可を得て、準(zhǔn)備作業(yè)が進(jìn)められていた。同年にはフィージビリティ?スタディも審査に合格し、2基の100萬キロワット級(jí)ユニットを建設(shè)する計(jì)畫が立てられていた。しかし、2011年3月の福島原発事故を受け、中國は全面的に建設(shè)中の原発の審査を行うと同時(shí)に、新事業(yè)の審査?許可を一時(shí)中止した。今回新たな原発プロジェクトが審査?許可されるのに2年2カ月の歳月がかかったのは、このためだ。

　福島原発の事故発生後、中國は原発の安全審査?許可基準(zhǔn)を大きく引き上げた。紅沿河第2期も福島原発事故の経験を參考にし、極端な自然災(zāi)害や複數(shù)の事故が重なった場合にも対応できる技術(shù)を採用している。同プロジェクトの安全性について、大連市全人代常務(wù)委員會(huì)の里景瑞委員長は「（原発の安全性は）折り紙つきだ?，F(xiàn)地政府も國民も、安全問題について心配することはない。中國は原子力エネルギー利用の比較的長い歴史を持ち、原子力エネルギーの安全に対する基準(zhǔn)は、多くの面で國外を上回っている。この面について我々は心配していない」と語った。（編集SN）

　「人民網(wǎng)日本語版」2015年3月8日