
明代の排水溝(右下)
故宮博物院はまもなく公開90周年を迎えようとしている。この偉大なる建築群は當初、どのような姿をしていたのだろうか?大規(guī)模な取り壊し?建設を行ったことのない壁が、600年の間に約90センチも低くなっていたことを想像できるだろうか?故宮の考古調査は、新たな発見をもたらした。北京日報が伝えた。
故宮の中軸線に沿うようにして歩くと、見學者の多くは欽安殿の高さが低すぎると感じるだろう。これは當時の人々が意図したことではなく、この宮殿が珍しい明代の建築物であり、三大殿(太和殿、中和殿、保和殿)がいずれも清代のものであるためだ。王朝が変わり、宮廷內の「水平線」にも変化が生じた。
南三所南東エリアの電力供給ラインの工事現(xiàn)場における発掘調査により、故宮東城の壁體の、もともと外に露出していた部分が現(xiàn)在、地下約0.9メートルに位置していることが明らかになった。つまり現(xiàn)在の故宮の地面は、明代より約90センチ高くなったことになる。
また考古調査により、明代の排水溝が再び日の目を見ることになった。故宮考古研究所の冀洛源氏は、「排水溝は城壁と同じ方角を向いており、約3メートル離れている。これらの痕跡を見ると、故宮の建築群の建設當初、地上の建築物から地下の排水システムに至る統(tǒng)一的な計畫があったことが分かる。これは故宮で雨が降っても水がたまらない理由でもある。石畳の下、地下10數センチの所では、排水システムが縦橫に交わり、數百年に渡り力を発揮し続けている」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年4月8日
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