日本の民謡のスタイルで、中國(guó)の唐代の詩(shī)人?王維の漢詩(shī)「送元二使安西（元二の安西に使ひするを送る）」を歌うなんて、聞いたことがないだろう。さらに驚くことに、この漢詩(shī)を歌ったのは、福建師範(fàn)大學(xué)學(xué)內(nèi)10大優(yōu)秀歌手大會(huì)のステージに立った日本の60代のおばあさんだ。東南快報(bào)が伝えた。

このほど開(kāi)催された福建師範(fàn)大學(xué)第13回學(xué)內(nèi)10大優(yōu)秀歌手大會(huì)の1回戦に登場(chǎng)した60代の參加者が、極めて大きな注目を集めた。大學(xué)の歌唱大會(huì)になぜ高齢者が參加しているのか？この高齢者は、日本の熊本県から來(lái)た吉富千秋さんで、現(xiàn)在福建師範(fàn)大學(xué)海外教育學(xué)院の2013年中國(guó)語(yǔ)を?qū)煿イ工雽W(xué)生だ。優(yōu)しそうな顔に、ピンク色の著物を身に著けた吉富さんは、今回の大會(huì)のために、特別にドレスアップしてきたとのことで、非常にフレンドリーな雰囲気を醸し出している。

「君に勧む更に盡くせ一杯の酒 西のかた陽(yáng)関を出ずれば故人無(wú)からん」。ステージに立った吉富さんが日本の民謡のスタイルで詠った王維の「送元二使安西」の力強(qiáng)いパフォーマンスは、審査員や観客の胸を打った。

吉富さんは、「この詩(shī)は中國(guó)で非常に有名だが、実は日本でも非常に有名だ。多くの人は近しい人と別れる時(shí)にこの詩(shī)を詠う」とし「この詩(shī)を選んだのは、みんながよく知っているということのほかに、非常に風(fēng)格のある詩(shī)だからだ」と説明した。

大會(huì)の申し込みをする時(shí)、吉富さんは申込書(shū)のプロフィールの欄に、「私は漢詩(shī)を詠むのが好きです」と書(shū)いた。詩(shī)吟をこよなく愛(ài)す吉富さんは、異なる詩(shī)は、それぞれが異なる情緒を醸し出していると言う。「もともと大會(huì)に參加しようとは思っていなかったが、この大舞臺(tái)で、日本の民謡を紹介し、故郷の文化を伝えることができるなら悪くないと考えた」と吉富さんは微笑みながら語(yǔ)った。