中國人民抗日戦爭ならびに世界反ファシズム戦爭勝利70周年記念式典が3日に北京で行われ、習(xí)近平國家主席が重要談話を発表し、「3つの必勝」という観點をうち出し、「正義は必ず勝つ、平和は必ず勝つ、人民は必ず勝つ」と述べた。この「3つの必勝」には談話の神髄が宿っている。（文：沈丁立?復(fù)旦大學(xué)國際問題研究院副院長、教授。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載）

「3つの必勝」は歴史に対する科學(xué)的な総括だ。かつてない殘虐さに満ちた中國人民抗日戦爭ならびに世界反ファシズム戦爭では、正義が邪悪に勝ち、平和が侵略に勝ち、人民が暴政に勝って最終的に勝利を収めた。この法則には古今東西を問わずほぼ例外がない。

中國人民が平和を愛することは、2つの點に現(xiàn)れている。1つは、他人の土地はほんの少しでも求めないということ。もう1つは、自分の土地はほんの少しでも與えないということだ。中國はかつて長きにわたり世界の大國だったが、それを理由として他人の財産をほしがったことは決してない。19世紀(jì)中頃より、中國は徐々に衰微したが、外からの屈辱に直面しても決して卑屈に怯えることはなく、領(lǐng)土の主権と安全を斷固として守ってきた。14年の長きにわたる抗日戦爭は、中華民族が5千年に及ぶ文明を守り継承しようとした英雄的な壯挙だった。

「3つの必勝」は戦亂の続いた抗日戦爭の時代に行われただけでなく、改革開放が始まった時にも実施された。現(xiàn)代の中國は、國際問題を処理する際に國連の目指す集団安全保障における多國間協(xié)力の原則を必ず遵守する。國家間の重大な問題に対し、中國はいつも力を盡くして平和を説き対話を促し、政治的な話し合いによって解決をはかろうとしてきた。朝鮮の核問題であれ、イランの核問題であれ、中國は積極的に関わり、問題解決のためにウィンウィンのプランと技術(shù)的支援をうち出してきた。または議長國となり、関連各方面に北京に來て話し合いを行うよう呼びかけ、ともに平和のために「あと1里の距離を進もう」（さらに努力しよう）としてきた。