2014年の北京APEC首脳會議の會期中の青空は、ネットユーザーに「APECブルー」と呼ばれた。中國科學(xué)院大気物理研究所研究員の孫業(yè)楽氏が率いる研究チームが、當(dāng)時観測された大気質(zhì)データを分析したところ、二酸化硫黃や窒素酸化物など二次エアロゾル前駆體の排出削減が、二次粒子の形成を効果的に抑制する鍵になることを発見した。関連する研究成果は2月18日、英ネイチャー?パブリッシング?グループの「Scientific Reports」に掲載された。科技日報が伝えた。

孫氏が率いる研究チームは2014年10月15日から11月13日の間、北京気象タワーの高さ別に、エアロゾルの測定を同時に行った。研究者はAPEC首脳會議の會期中、二次エアロゾルの濃度が大幅に低下したことを発見した。研究者によると、二次エアロゾルは大気中のガス?fàn)顩A染物が一連の化學(xué)転化もしくは物理的な過程を経て生まれた個體?液體粒子狀物質(zhì)で、PM2.5の主な出処となっている。うち二次エアロゾルの前駆體の多くは、二酸化硫黃や窒素酸化物だ。

研究者は、PM2.5の濃度低下は、二次エアロゾルを形成する物質(zhì)の減少と関連していると判斷した。二次エアロゾル前駆體の削減により、二次エアロゾルの濃度を2?3分の1にすることができるという。しかし大気中の一次エアロゾルの水準(zhǔn)に目立った変化はなかった。研究者はこれについて、自動車の排気ガス、調(diào)理、バイオマス燃料の燃焼によるものとしている。

研究者は、粒子狀物質(zhì)の濃度を抑制する上で汚染源の抑制が重要になり、山谷風(fēng)が補(bǔ)助的な役割を果たすと指摘した。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2016年2月22日