中澤コーチは2015年から平野の指導を始めてから、日本の若い選手の打ち方を変えたといい、「卓球のルールは変わり続けており、それに応じて調(diào)整しなければならない。以前の平野のプレースタイルは古くなったため、穏やかさの中にアグレッシブさを持つスタイルに改めた。中國チームは超一流で、私たちはそれを常に模範にし、中國に學んでいる。その枠組みの中で平野に合った方法を選んだだけ。実際には他の選手も持っており、平野はそれを徹底し、驚くほどの飲み込みの良さを見せ、わずかな期間でこんなにも上達するとは思ってもみなかった。他の選手ももっと実力を伸ばしてくれると信じている」と説明する。

中澤コーチは日本選手の臺頭に中國の存在は欠かせなかったと認識しており、「ここ數(shù)年、中國が若いコーチをたくさん日本に派遣して指導し、日本の進歩を支援してきたこととある程度関係がある。平野は昨年中國スーパーリーグに參加して超一流選手と対戦し、技術(shù)も戦術(shù)もレベルアップした。今後も引き続き參加させたい。中國の卓球界はここ數(shù)年良いPRを行っており、私たちのこともきっと受け入れてくれるだろう」と語っている。

09年、「獨り勝ち狀態(tài)」が続く卓球競技の衰退を懸念した中國は各國にコーチを派遣して中國の技術(shù)を教え、強いライバル（狼）を養(yǎng)成する「養(yǎng)狼計畫」の実施を始めた。開始したばかりの數(shù)年間は、中國の「獨り勝ち狀態(tài)」が続いたものの、今になってついに「ライバル」が現(xiàn)れてきている。これは卓球界にとっても、中國にとっても、損失より利益のほうが大きい。どんなスポーツであっても、熾烈な競爭や強いプレッシャーがあってこそ、一層注目され、多くの人に見てもらえる。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2017年4月19日