コンサートの前、余隆はメンバー全員と共にホール前の記念碑に獻(xiàn)花した。また、その時演奏された曲は、大賀が倒れた時、代役の余隆が指揮棒を振った「チャイコフスキー交響曲 第6番『悲愴』」。生前かなわなかった「共演」をついに果たした。この時空を超えた二人の「約束」に會場全體が感動を覚えた。
張さんは、「今年は中日國交正?;?5周年。どのように信頼を築き、強化するかは、新たな時期の中日関係を改善するためのカギとなる課題。中日の民間友好の感動的な実話を通して、両國の國民の心が近づき、中日関係の健全な発展のために良い雰囲気を作り出したい」と語る。
そして、「終わりなきコンサート」を製作することにした理由について、「この物語なら、中日両國の國民に共感してもらいやすいと思った。その主人公や東京フィルハーモニー交響楽団、中國フィルハーモニーは、中日の國民の間でも広く知られている。昔の物語と今の物語のハーモニーを音楽を通して展開でき、人の心を打つことができる。平和や美しい生活のビジョンを追求するのにふさわしいプラスのエネルギーを起こすドキュメンタリーになると思った。そして、特別に優(yōu)秀な日本のドキュメンタリー監(jiān)督や製作チームを招いた」と説明した。
監(jiān)督を務(wù)めたのは、日本の有名映畫監(jiān)督の故?大島渚氏の次男である大島新氏で、「『終わりなきコンサート』は短いものの、テーマは壯大。最近あった出來事を通して、昔の物語を振り返ることができ、本當(dāng)に意義深い?,F(xiàn)在、世界や地域の情勢は不安定で、不確定要素が増加し、不安な思い、対立精神が蔓延している。そのような狀況下で、このドキュメンタリーは、代々に渡る友好、日中両國の連攜、平和を大切にする思いを呼び掛け、感動と共感を呼ぶことができる」と話した。
ドキュメンタリーの主人公の一人である大賀典雄の妻でありピアニストでもある大賀みどり夫人は、「丁寧に製作されたこのドキュメンタリーを見て、非常に感激、感動した。私も初めて見たシーンもたくさんあった。製作者には心から感謝している」としたほか、「當(dāng)時、北京國際音楽祭の前後に起きた事は今でもありありと目に浮かぶ。この機會を借りて、大賀典雄の命を救ってくださっただけでなく、こんなに美しい友情の物語を作ってくださった北京の方にも感謝したい。そして、大賀ホールにわざわざ來てくださった、余隆さんや中國フィルハーモニーの方々にも、堅い絆と感動の音楽を提供してくださったことを感謝したい」と語った。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年4月24日
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