ヘルシー弁當(dāng)。

「駅弁」は、「色、香り、味、容器」のバランスと統(tǒng)一にこだわり、舌だけでなく目でも楽しむことができるようになっている。また、使われている食材や調(diào)理方法、容器の形、材質(zhì)などは、地域によって異なる。駅弁に、一つの地域の文化と人情が詰まっていると言える。

「駅弁」は、1885年7月16日に栃木県の宇都宮駅で販売されたのが始まりと言われている。それはゴマと塩を振った握り飯2個(gè)とたくあんを竹の皮に包んだシンプルなもので、販売係がホームで売り歩いた。

経済の繁栄と鉄道の発展にともない、日本の「駅弁」も最初の安価なおにぎりから、美しく盛り付けられた幕の內(nèi)弁當(dāng)へと変化していった。魚(yú)介類が好きな人も、揚(yáng)げ物好きも、ヘルシー派のベジタリアンも、誰(shuí)でも自分の好みに合った駅弁を見(jiàn)つけることができる。その一見(jiàn)シンプルな「弁當(dāng)」には、アイデアが詰まっており、おいしいおかずを十分に味わうことができる。

新幹線駅の構(gòu)內(nèi)で駅弁を買(mǎi)う旅客。

「駅弁」は、自由競(jìng)爭(zhēng)の業(yè)界で、各駅のコンビニやキヨスクなどの業(yè)者が客を呼び込もうと、新商品の開(kāi)発に力を入れている?，F(xiàn)在、「駅弁」は巨大な食品産業(yè)チェーンを形成し、千葉駅の萬(wàn)葉軒、橫浜駅の崎陽(yáng)軒などの食品工場(chǎng)は、地元業(yè)界の中核を擔(dān)い、地方経済に大きく貢獻(xiàn)している。

「駅弁」は単に「お腹を満たす」ためのものではなく、各地の文化の窓口、代名詞代わりとなっており、次にまたその都市にやって來(lái)て現(xiàn)地の食文化を體験してみたいと旅客に感じさせる存在となっている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2017年5月3日