AIには「機(jī)械學(xué)習(xí)」という手法を用い、フォーマリズムと統(tǒng)計(jì)分析を特徴とする記號的AI、論理的AI、正統(tǒng)派AI等と呼ばれる學(xué)派と「計(jì)算知能（CI、computational intelligence）」と呼ばれる數(shù)理論理學(xué)に基づく従來的な人工知能とは一線を畫す學(xué)派がある。その中では多くの理論や方法論、技法やシステムがあり、これらを統(tǒng)合した知的システムを作る試みもなされている。

これらが卒論作成にどのような利便性を與え、影響を與えて卒業(yè)論文作成を変容させていくのか、筆者の知見の及ぶところではないが、いくつかの推察、想像を交えながら、次第にできていくという過程を予測して考えてみたい。

4.1 AIによって段階的によりできるようになると思われること。

AIが得意なことは、データを基にそれを分析したり、情報(bào)法を収集したりすることである。そこから、AIによる自動翻訳や、これまでの履修科目やその成績などのデータをもとに、論文の方向性やテーマやポイントをAIがアドバイスしたり、個(gè)々の學(xué)生の能力にあわせたフォローアップをしたりすることなどができるようになっていく。また、既にニュース記事などはAIが人に変わって書いていることからも分かるように、目的意識があれば、それに沿って自分の研究に必要な情報(bào)をデータベースから収集してくることや、論文などの型にはまった文章の作成はAIの得意分野であるので、卒論をAIに書かせることも可能になってくる。さらに、卒業(yè)論文の內(nèi)容のチェックも、AIが過去の膨大な論文情報(bào)に基づいて適切なアドバイスをしてくれるようになっていくと予測される。

4.2 今後數(shù)年は人間にしかできないと思われるもの。

上記のような狀況になっては、卒業(yè)論文の意義は、AIを使いこなすこととなってしまうが、そこに至るまでには恐らく10年程はかかり、少しずつ変化していくであろう。當(dāng)面の間、その移行期においてAIが苦手なことを考えてみる。先ずは、目的意識を持ち、問題提起をすることである?，F(xiàn)在のところ、AIは自ら目的意識を持って目標(biāo)を設(shè)定して行動することはできない。何を求めるかという根幹は、人間が決めなければいけないのである。そして、得たデータを分析し、判斷して、新たな論理で結(jié)論を?qū)Г訾筏郡曜苑证握摛蜃鳏暾归_したりすること。つまり、目的?目標(biāo)?要件を定義し、卒論の枠組みを作ることである。

4.3 AIの進(jìn)展に伴う外國語教育における卒業(yè)論文の在り方?意義の変容

AI時(shí)代と言ってもある年から急にAI化されるわけではなく、IT化が10年以上かけて進(jìn)行し、検索エンジンや論文データベースなどのリソースの充実が図られ、現(xiàn)在も進(jìn)化しているように、AI化もIT化の延長線上に次第に変化?進(jìn)化?改良が加えられて漸進(jìn)していく。AIと言っても、將來的には人間を越える知性?知能を身に著ける可能性もあるが、當(dāng)面の間はAI化もIT化の時(shí)のように、AIを利用して人間自らの能力を拡張するものとして用いられることであろう。その內(nèi)、論文という學(xué)術(shù)文章のフォーマットで書くことや、言語の文法や、文章の體裁などは、AI化によって補(bǔ)われ易いことは人間が行う重要度は下がっていく。言語それ自體も、AI翻訳のレベルの不斷の向上によって重要度は今までと同じように高く置かれることは無くなっていくであろう。

そこで、AI化の進(jìn)展が進(jìn)む今後當(dāng)面は、主體的に目的意識を持ってITやAIを利用してその答えを探し、得たデータや資料を用いて、筋道立てて自説やある物事を論じるという知的作業(yè)により焦點(diǎn)が加わって行くものと推察される。

5．大學(xué)の大衆(zhòng)化の影響、社會のニーズの変化、等から來る卒論の変化。

現(xiàn)在、IT化の進(jìn)展と並行して、ここ十?dāng)?shù)年間、中國の大學(xué)における日本語教育では大きな変化が起きている。中國の大學(xué)における日本語専攻を有する大學(xué)の激増である。その結(jié)果、IT化を越える根本的な変化が生じてきている。中國の日本語教育の変化について、王健宜は2007年に「中國の大學(xué)の日本語専攻における問題」において、以下のように述べている。

「學(xué)習(xí)者數(shù)の規(guī)模が拡大したのに対し、「中身」つまり教育水準(zhǔn)あるいは教育効果という「質(zhì)」の部分では、様々な問題が出ている。例えば、大學(xué)での學(xué)習(xí)者數(shù)が十萬人から二十萬に倍増したのに対し、肝心な教える立場に立つ大學(xué)の日本語教員數(shù)は2500人から3400人へとわずか36%しか増加せず、決して倍増しているわけではない。また、學(xué)科設(shè)置の基本的條件の問題、人材育成のスタンダードの問題、教材の問題、教え方の問題、カリキュラムの問題、シラバスの問題、教案の問題、能力測定と教育効果の評価の問題等々が、日本語學(xué)習(xí)者の規(guī)模の拡大にともなう卒業(yè)生の大量放出によって浮き彫りされてきた。これらの諸問題を試行錯(cuò)誤しながら徐々に解決していくのが、中國の大學(xué)における日本語教育の現(xiàn)狀と課題ではないかと思われる。しかしながら、以上の問題は、相互に絡(luò)み合って、複雑な様相を呈しており、決して簡単に片付けられる問題ではない。」

日本語教育の現(xiàn)狀と課題について、まとめると、先ず、小野寺?。?012）のいう「従來の日本語教育が、少數(shù)のエリートを、少數(shù)のエリートが教えると言うエリート教育の側(cè)面を有していたのに対し、現(xiàn)在は、大學(xué)教育が大衆(zhòng)化しており、これまでであれば、大學(xué)教育と無縁の者が入學(xué)し、教壇に立つ素養(yǎng)に欠ける者が、教鞭を取ると言った教育の希薄化が、著しく進(jìn)んで」いるという狀況がある。次に、日本語専攻を有する大學(xué)毎の目標(biāo)の多様化があり、卒業(yè)論文だけが大學(xué)で學(xué)んだことの集大成となるわけではないという考え方も出てきている。そして、修剛?譚晶華?小野寺が共に觸れている點(diǎn)であるが、學(xué)生のレベルはもとより、教員のレベルも含めた大學(xué)間のレベルの差が不斷に拡大し、二本?三本と言われる低位の大學(xué)では、もはや學(xué)生と教員のレベルが低く日本語で論文を書くことも難であるという現(xiàn)実がある。