國家航天局、中國科學(xué)院、國際天文學(xué)連合（IAU）は2月15日に開いた記者會(huì)見で、月探査機(jī)「嫦娥4號(hào)」著陸エリアの名稱を世界に向けて発表した。IAUの承認(rèn)を経て、このエリアは「天河基地」と命名された。著陸エリア周辺に三角形狀に並ぶ3つのクレーターは、「織女」「河鼓」「天津」と名付けられた。著陸エリアのフォン?カルマン?クレーター內(nèi)の中央にある峰は、泰山と名付けられた。人民日?qǐng)?bào)海外版が伝えた。

月に地名をつけることには、どのような意味があるのだろうか。なぜこの5つの地名が選ばれたのだろうか。月には中國の地名がどれほどあるのだろうか。

◆月の中國の地名は27個(gè)

月に地名をつけることは、17世紀(jì)初期の歐州に始まる。月探査プロジェクトの呉偉仁チーフ設(shè)計(jì)士によると、月の地名の管理と審査?批準(zhǔn)は、世界各國が公認(rèn)する権威ある天文學(xué)術(shù)機(jī)関であるIAUが擔(dān)當(dāng)している。それでは月の地名を申請(qǐng)にするには、どのような條件を満たす必要があるのだろうか。

呉氏によると、オリジナルの探査データの入手は、月に地名をつける権利を手にするための基本的な條件だ。中國は今回、月探査プロジェクトの嫦娥2號(hào)と嫦娥4號(hào)の高分解能月面映像データにより、嫦娥4號(hào)の著陸エリア及び周辺の5つの地名を申請(qǐng)し、2月4日にIAUから認(rèn)められた。中國はこれまで、2010年8月と2015年10月にIAUから、嫦娥1號(hào)と嫦娥3號(hào)の著陸エリアの地名を認(rèn)められた。3回の申請(qǐng)で認(rèn)められた月の地名は12個(gè)。

◆中國語の地名に含まれる意味

記者會(huì)見において、嫦娥4號(hào)の著陸エリアと周辺の5つの月の地名が発表された。嫦娥4號(hào)の著陸エリアは天河基地と命名された。著陸エリア周辺に三角形狀に並ぶ3つのクレーターは、織女、河鼓、天津と名付けられた。著陸エリアのクレーター內(nèi)の中央にある峰は、泰山と名付けられた。

なぜこのような中國語名がつけられたのだろうか。嫦娥4號(hào)任務(wù)地上応用システム総指揮、中國科學(xué)院國家天文臺(tái)副臺(tái)長の李春來氏は、次のように説明した。

「天河は古代中國の銀河の別稱で、中國語では「天の先河を切り拓く」という意味がある。これは嫦娥4號(hào)が人類による月探査の歴史における先河を切り拓いたことと合致している。IAUの命名の慣例によると、著陸エリアの名稱の前にはラテン語の「Statio」をつけなければならない。これは英語で「基地」を意味する。そのため嫦娥4號(hào)の著陸エリアは天河基地と名付けられた」

著陸エリア周辺の3つのクレーターの名稱はいずれも、古代中國の天文星図「三垣四象二十八宿」の星官だ。うち織女と河鼓は二十八宿の牛宿で、天津は女宿。3つの星官は現(xiàn)代の星座で言えばこと座、わし座、はくちょう座だ。3つの星座のうち最も明るい恒星は、織女一（織女星）、河鼓二（牛郎星）、天津四。この3つの恒星は有名な「夏の大三角」を作る。月の織女、河鼓、天津という地名は、この天文現(xiàn)象を再現(xiàn)しているかのようだ。

著陸エリアのフォン?カルマン?クレーター內(nèi)の中央にある峰は、中國の「五岳之首」と呼ばれる泰山と同じ名稱がつけられた。著陸エリアから北西に約46キロ離れた場所にあり、その標(biāo)高はマイナス4305メートル。同クレーターの底部からの高さは約1565メートル。中國は初めて月の「山、山脈類」に自ら名前をつけた。IAUが「山、山脈類」の地名を認(rèn)めるのは1985年以來33年ぶり。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年2月18日