2018年5月9日、スマートアプリ「モバイル映畫館」でチケットを購入して映畫を見る方法を紹介するスタッフ

中國映畫統(tǒng)計(jì)情報(bào)網(wǎng)の統(tǒng)計(jì)によると、今年2月における中國大陸部の映畫興行収入が110億元(1元は約16.70円)を突破し、昨年2月の101億元を超え、世界における?yún)g一市場(chǎng)の最多興行収入、月間最多興行収入を再び塗り替えた。中國大陸部は、月間興行収入が2回100億元を超えた初の映畫市場(chǎng)となった。人民日?qǐng)?bào)が伝えた。

「映畫館に行って映畫を見る」というのが、中國人の春節(jié)(舊正月、今年は2月5日)の文化恒例行事の一つとなっている。2月の興行収入を大きく支えたのが、春節(jié)に合わせて封切られた「春節(jié)映畫」だ。今年は「春節(jié)映畫」として8作品が封切られた。ここ3年で最多の數(shù)となる。

數(shù)だけでなく、映畫の質(zhì)も向上している。中國映畫資料館の中國全土の映畫の観客の満足度調(diào)査結(jié)果によると、2019年、「春節(jié)映畫」の満足度は83.9ポイントと、観客は「満足」という評(píng)価を下しており、15年に同調(diào)査が始まって以來最高得點(diǎn)となった。なかでも、中國國産SF映畫「流浪地球(The Wandering Earth)」の満足度が最高で、2月の興行収入は約44億元となり、同月の興行収入全體の40％を占めた。また、「流浪地球」の北米における2月の興行収入も530萬ドル(1ドルは約111.94円)と、ここ5年同市場(chǎng)で公開された中國映畫としては最多の興行収入となっている。

興行収入が過去最高を記録している背景には、作品を作り続ける中國の映畫人、細(xì)分化された観客、日に日に規(guī)範(fàn)化される市場(chǎng)、ますます成熟する産業(yè)がある。18年、中國で製作された各種映畫は計(jì)1082作品、國內(nèi)の映畫興行収入は計(jì)600億元以上に達(dá)した。うち、中國國産映畫の興行収入は378億9700萬元で、全體の6割以上を占めた。映畫館の動(dòng)員數(shù)は延べ17億1600萬人だった。新たに設(shè)置されたスクリーンの數(shù)は9303スクリーンで、総數(shù)は6萬79スクリーンとなり、世界最多となっている。年間興行収入トップ10のうち、1－4位は中國産映畫で、「紅海行動(dòng)（OPERATION RED SEA）」、「僕はチャイナタウンの名探偵2（原題：唐人街探案2）」、「我不是薬神」は興行収入が30億元以上に達(dá)した。

18年12月に開催された第1回海南島國際映畫祭の組織委員會(huì)の関連責(zé)任者は、この先10年間が、中國が映畫大國から映畫強(qiáng)國へと成長するためには重要な時(shí)期となると指摘する。現(xiàn)在、中國の映畫市場(chǎng)は、世界第2位の映畫市場(chǎng)で、世界に向けて開放されている市場(chǎng)だ。中國の映畫人は、一層國際的な視野を持ち、積極的に國內(nèi)外の映畫人とプロジェクトを?qū)g施するようになっている。中國の映畫市場(chǎng)も一層開放されており、今後も映畫資本をめぐる海外との協(xié)力推進(jìn)が強(qiáng)化される。今後も中國映畫が健全に発展していく姿を見ることになりそうだ。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年3月4日