「中國(guó)は2020年に火星探査を行う」。8日に開かれた2019ソフトウェア定義衛(wèi)星サミットフォーラムで、中國(guó)科學(xué)院院士で中國(guó)月探査プロジェクト首席科學(xué)家の歐陽(yáng)自遠(yuǎn)氏が明らかにしたこの情報(bào)を受け、火星探査をめぐる議論が再び活発化した。工人日?qǐng)?bào)が伝えた。

歐陽(yáng)氏によると、中國(guó)は火星衛(wèi)星、火星著陸機(jī)、火星ローバーを通じて共同で火星探査を行う。すでに火星ローバーの準(zhǔn)備は整っている。また歐陽(yáng)氏によると、中國(guó)は火星探査軌道の設(shè)計(jì)、測(cè)量?制御通信、獨(dú)自ナビゲーション、表面軟著陸などのカギとなる技術(shù)の科學(xué)研究開発を終え、獨(dú)自の火星探査の技術(shù)の基礎(chǔ)を固めている。

周知の通り、中國(guó)の火星探査はスタートが遅かった。しかし宇宙専門家によると、遅いとはいえスタートラインが高く、効率的だという。例えば今回の初のミッションでは一度に「周回」「著陸」「巡行」の3大ミッションを達(dá)成する予定で、これはこれまでの宇宙事業(yè)の歴史に例がないことだ。

世界各國(guó)は現(xiàn)在まで少なくとも46回の火星探査活動(dòng)を行っているが、うち成功したのは20.5回のみで45％未満となっている。そのため火星は「宇宙船の墓場(chǎng)」と呼ばれている。最も危険なのは火星軌道への移動(dòng)、それから著陸という2つの段階だ。

いつ「ブレーキ」をかけて火星軌道に入るか、軌道に入る角度はどの程度にするか、いつ落下傘を開くか、いつ落下傘を切り離すか。これらすべての部分に危険が伴い、正確な計(jì)算を行う必要があり、コンマ一秒の誤差も許されない。宇宙事業(yè)マニアは、宇宙船著陸の7分が「魔の7分」と呼ばれることを知っている。

電波の強(qiáng)さと距離の平方が反比例をなし、距離が遠(yuǎn)いほど電波が弱くなる。また地球?火星間の距離により10分以上の遅延が生じる。探査機(jī)が火星軌道に入り、著陸をするカギとなる時(shí)間については、研究者は事前にデータを入力し、探査機(jī)に自主的に判斷させるしかない。

火星探査と月探査の最大の違いはその遠(yuǎn)い距離にある。地球?月間の平均距離は38萬(wàn)キロで、地球?火星間は最も近い時(shí)でも5500萬(wàn)キロ、最も離れた場(chǎng)合は3?4億キロある。これは測(cè)量?制御能力にとって極めて高いハードルとなる?；鹦翘綎藱C(jī)を正確に著陸させるのは、パリからゴルフボールをショットし東京のホールに入れるようなものという比喩もある。

火星探査は難易度が非常に高いが、中國(guó)はすでに多くの準(zhǔn)備作業(yè)を進(jìn)めており、數(shù)回成功した月探査も重要な技術(shù)の基礎(chǔ)を固めている。まず、火星探査機(jī)を打ち上げるには大推力の運(yùn)搬ロケットが必要だが、中國(guó)の「長(zhǎng)征5號(hào)」はこの能力をすでに備えている。次に、中國(guó)は超長(zhǎng)距離の測(cè)量?制御に焦點(diǎn)を絞り、深宇宙測(cè)量?制御ステーションをすでに完成している。さらに月探査機(jī)「嫦娥2號(hào)」の拡張ミッションの中で、1億キロ以上の測(cè)量?制御を?qū)g現(xiàn)している。それから、月探査の成功は、中國(guó)の著陸及び巡回技術(shù)などの基礎(chǔ)を固めている。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年7月12日