広東省広州市で行われた日本の推理小説をテーマにした読書(shū)會(huì)には多くの若い読者が參加した。新華網(wǎng)が伝えた。

「春期限定いちごタルト事件」や「夏期限定トロピカルパフェ事件」、「秋期限定栗きんとん事件（上）（下）」など、日本の小説家?米澤穂信の魅力的なグルメがタイトルにつけられた「小市民」シリーズ作品が今年9月に中國(guó)で出版され、多くの推理小説ファンから好評(píng)を博している。

14日、広州市のある書(shū)店で、「春期限定いちごタルト事件」と「夏期限定トロピカルパフェ事件」の訳者である王蘭氏が翻訳する過(guò)程で自身が得た気づきや思いを共有した。王蘭氏は、「翻訳する前に作品を読んでいなかったので、翻訳しながら読むという感じだった。その過(guò)程で作者と読者との知恵比べを體感することができ、ラストは思いがけない結(jié)末だった」と語(yǔ)った。王蘭氏はさらに、「米澤穂信は、推理小説の中に壯大な物語(yǔ)を構(gòu)築するのではなく、ささやかな出來(lái)事や細(xì)かな部分を通して日常の生活を表現(xiàn)し、普通の人々を描いている。彼の小説を読むと、まるで作品の中に自分を見(jiàn)つけたような気分になる?，F(xiàn)在、多くの読者が日本文學(xué)を好む理由の一つは、作品に共感できるからだ」と語(yǔ)った。

このシリーズ作品は広州天聞角川動(dòng)漫有限公司から発売された。ブランドマネージャーの王芳氏は、「これまで中國(guó)國(guó)內(nèi)では『小市民』シリーズ作品の中國(guó)語(yǔ)簡(jiǎn)體字版は出版されていなかった。米澤穂信の作品では、『氷菓』や『真実の10メートル手前』などの小説がすでに國(guó)內(nèi)で多くのファンをつかんでいる。そのためこのシリーズも売れるに違いないと考えた」と語(yǔ)った。

米澤穂信の「真実の10メートル手前」と東野圭吾「パラドックス13」を翻訳した林青華氏は、「慌ただしさのなかで、私たちは生活の中の細(xì)かな部分を見(jiàn)過(guò)ごしがちだ。しかし、多くの日本文學(xué)作品はそうしたあまり注目されない細(xì)かな部分の面白さに気づかせてくれる」と語(yǔ)る。

近年、日本の推理小説は中國(guó)の読者から人気を博し、松本清張や東野圭吾、米澤穂信など日本の推理小説家の作品が中國(guó)でヒットし、特に若い読者の間で人気となっている?！钢袊?guó)の若者の多くはアニメの『コナン』を見(jiàn)たことがあり、東野圭吾の本も読んでいる。日本の推理作品は人々の生活に多くの楽しさをもたらしてくれる」と林青華氏は言う。

読者の陶陶さんは、「私は『氷菓』のアニメを見(jiàn)てから米澤穂信に注目し始めた。米澤穂信が描いた日常的な內(nèi)容は読者を引き込み、もっと先を読みたいと思わせる」と語(yǔ)る?！感∈忻瘛攻伐戛`ズを読み終えた陶陶さんは、シャルロットケーキが一體どんな味なのか知りたくなり、日本を訪れて食べてみたいと思っているという。（編集AK）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年12月18日