中國の大手出版社?新経典文化は1日、著名作家の李長聲氏と劉檸氏をゲストに迎え、新刊書「津波の亡霊（原著：Ghosts of the Tsunami）」をめぐる座談會を開いた。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

外國人の目に映る日本人とは長きにわたり、秩序と節(jié)度を保つ、きめ細(xì)やかで精確な民族だった。地震や津波、臺風(fēng)などの自然災(zāi)害に直面したとき、日本人のこのような素質(zhì)が極限まで発揮される。だが、今から8年前、東北地方のある小學(xué)校では、こうした秩序ある整然とした「日本人のかたち」が大きな傷口を伴い引き裂かれることになった。

2011年3月11日、人類史上4番目に強い地震が日本を襲い、巨大津波と福島原発の放射能漏れ事故を引き起こした。犠牲者は1萬8千人に上り、教員の保護(hù)下にありながら犠牲になった児童は75人。そのうち74人は大川小學(xué)校の子供たちだった。

20年あまり日本に居住していた英國人ジャーナリストのリチャード?ロイド?パリ―氏は、6年間に及ぶ追跡調(diào)査を続け、「津波の亡霊」を書き上げ、人々が心を痛めたこの大災(zāi)害の全プロセスを再現(xiàn)して見せた。

東日本大震災(zāi)が発生した當(dāng)時、「タイムズ」紙のアジア編集長兼東京支局長を務(wù)めていたパリ―氏は、ただちに被災(zāi)地に駆けつけ、ジャーナリスト特有の冷靜な態(tài)度で巨大津波に襲われた現(xiàn)地について報道した。しかし、大川小學(xué)校で起きた悲劇については、パリ―氏は身を切られるような殘酷さを感じ、その悲劇の背後にある真相を突き止めようと行動を開始した。

6年間という長期間にわたり、彼は東京と被災(zāi)地を頻繁に往復(fù)し、難を逃れた子供たちを取材し、市役所擔(dān)當(dāng)部門が記録した事故に関する日誌を繰り返し読み、保護(hù)者とともに事件の真相にだんだんと近づいていった。